いつも君を想う 11 | むらたま SUPER JUNIOR キュヒョンブログ

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むらたまとは(むらさきたまご)の略です^^

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※ウォンキュ小説です。
苦手な方はUターンしてくださいね。


































キュヒョンがトイレに立ったっまま帰って来ない。

俺はぼんやり色取り取りの料理を見つめ、
さっきのキュヒョンの態度と行動に思考が着いていかなかった。

アルコールのせいなのか、
それともキュヒョンの不可解な行動のせいなのか、
不甲斐ない自分のせいなのか。

一体キュヒョンはどうしたんだ。
なんで急に不機嫌になっておまけにあんな・・・。

それにしても遅いな・・・。
まさか。

俺はハッとして慌てて部屋を飛び出した。
細い入り組んだ廊下を走り出口へ向かった。


「キュヒョン!!」


調度キュヒョンが店を出ようとしていた時だった。


「良かった。間に合って。」


バツが悪そうなキュヒョンは足を止め
ゆっくり俺のほうに振り向く。


「一度、部屋に戻ろう。」


俺は駆け寄ってキュヒョンの側まで行った。


「ちょっと具合が悪いから・・・。」


「俺が送って行くから。」


キュヒョンからはさっきまでの笑いが消え、
今にも泣きそうな顔をしていた。


「お客様?」


店員が少し困惑気味で尋ねる。


「ああ、すまないけど、もう一度部屋に戻るから。
君、悪いけど、しばらく誰も来ない様に
料理もストップしてくれないか?」


「かしこまりました。」


ここで揉めても店に迷惑がかかると思ったのか、
キュヒョンは俺の後に大人しく着いてきた。

だが、部屋に戻ってもキュヒョンは座ることなく、
立ったまま壁にもたれていた。

そんなキュヒョンを俺はどう接して良いか分からず、
向かい合ったまま重い沈黙が流れる。
何か。何か話さなきゃ。


「キュヒョン・・・。」


キュヒョンはうつむいたまま一言も発しない。


「キュヒョン、一体どうしたんだ?」


「・・・。」


「黙ってたら何も分からないだろ?
理由を教えてほしい。」


それでもキュヒョンはうつむいたままだった。


「キュヒョン?」


「・・・の?」


「え?」


「また・・・。会うの?」


「?」


俺は最初、何の事だか全く分からなかった。


「さっきの・・・。電話。」


「え?あ、ああ。
何度もかかって来てた電話の?」


キュヒョンはコクンと頷いた。


「まあ、なんだ。
親がすごく会わせたがっていて・・・。
断ってばかりじゃいけないし、
一度顔を立てたほうが良いかと思って。」


「親が・・・。そう・・・。」


「キュヒョン?」


キュヒョンが俺の服の袖をギュっと掴んだ。


「シウォ・・・て・・・思っ・・・。」


「んん?どうした?」


絞り出す様な声で俺の服を握りしめたまま何か言っている。
下を向いたままのキュヒョンの表情は全く分からない。
俺はそっとキュヒョンの髪に触れ、頭を撫でた。


「ゆっくり、話して。」


「僕は・・・。シウォンヒョンは・・・。
僕の事が・・・。す・・・好きなんだと・・・思ってた。」


「え?」


あまりに突然のキュヒョンの言葉に
俺はビックリして、つい余計な事を言ってしまった。


「お、俺たちは男同士だぞ?」


その言葉にキュヒョンがゆっくり顔を上げて俺を睨んだ。


「じゃあ、なんであの時キスしたの?」


顔が真っ赤になって目に涙が溜まって行く。


「キュヒョ・・・。あの時、起きてたのか?」


キュヒョンの目からポタポタ大粒の涙が落ちた。


「キュヒョナ・・・。」


手を伸ばそうとした時、

パシッ

と音と共に振り払われた。


「帰る。」


部屋から出て行こうとする
キュヒョンの腕を掴んでドアの前に立った。


「さっき、さっき車で言おうとした言葉って何?」


「は?」


「言いかけてただろ?ずっと気になってて。」


「何それ。忘れた。」


「忘れたって。ホントは覚えてるんだろ?」


「そんなの、今更言ったって。」


フッとキュヒョンが笑って俺の手を振りほどき
ドアに手を伸ばした。


「ダメだ。」


俺は咄嗟にキュヒョンの肩を抱き、
自分の胸に思い切り抱きしめた。


「何す・・・。」


肩と腰に手を回し身動きが取れない様に壁に押し付ける。


「離せよ。」


「ダメだ。」


「離せ。」


両手を俺の胸に当て、
俺から離れようとするキュヒョンを
俺の腕の中に閉じ込める。


「ダメだ。ダメだキュヒョン。ダメだ・・・。」


「離・・・せっ・・・。」


「キュヒョン・・・。
離さない・・・。キュヒョナ・・・。」


「シ・・・ウォン・・・ヒョン?」


俺の目から溢れる想いが涙となって頬を伝った。


「神様・・・。」













俺は・・・。
俺は一体どうしたらいい?












つづく。













[画像はお借りしています。ありがとうございます。]