いつも君を想う 6 | むらたま SUPER JUNIOR キュヒョンブログ

むらたま SUPER JUNIOR キュヒョンブログ

SUPER JUNIORのキュヒョンと、
ウォンキュが中心のブログです。
たまに東方神起も☆
むらたまとは(むらさきたまご)の略です^^

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※ウォンキュ小説です。
苦手な方はUターンしてくださいね。
































俺はキュヒョンの甘い声が好きだ。
甘い、甘い、
キャラメルマキアートのような声。

ベッドに横になって、
キュヒョンと話をするのがすごく好きだ。

俺はつい目を細めてキュヒョンを見つめてしまう。

いつも、


「何だよ。話聞いてる?」


と、言われるがどうしようもない。
こればかりは。

そんな甘い声を独り占めしている俺は
あまりにも幸せで、
時々不安になることもある。

今日みたいにキュヒョンが自分から
積極的にきてくれるなんて、
稀なことだ。

どうしたんだ?

今夜はキュヒョンが妙に艶っぽい。

キュヒョンのおでこに手を這わせ、
両手で頭を抱え込み
貪るようにキスをする。


「もう一回・・・いい?」


「・・・ん。」


「キュヒョナ・・・。」


「んん?」


「終わったら、昔話して。」


「昔話?何の?」


「いつから俺のことが好きだったか。」


「まだ言ってる。
・・・あっ。シウォ・・・。んんっ。」


分かってる。

キュヒョンがそんな事、
言ってくれる筈がないってことぐらい。

手と手を重ねて深く愛し合う。

言葉なんかいらないって誰が言った?
態度でなんて分からない。
相手がキュヒョンなら尚更だ。


あの日だって俺は分からなかった。












ソファーで丸くなって眠ろうとしてるキュヒョンを見て、
俺の鼓動が早くなった。
いつの間にか俺の自分自身が熱くなり始め、
自分でもどうしていいか分からない状態だった。


「シウォンヒョン、どうしたの?
そんなところに突っ立ったままで。」


「いや・・・。」


毛布を鼻まですっぽり被って
キュヒョンの大きい黒目がクリッと俺を見つめる。


限界だ。


「おやすみ。」


俺は慌て背を向けてベッドルームに行き、
ベッドにダイブした。


「何なんだ一体。」


自分に納得がいかない。
こんな事ってあるのか?

固くなってる俺自身をどうしたらいい?
なんでこんな事になってるんだ?
こんなの、おかしいだろ。

いや、人を想う気持ちは男だって女だって関係ない。

ただ・・・。
自分に自身がないんだ。

はぁ~と、ひとつ大きな溜め息をついて
そのまま俺は深い眠りについた。








次の日の朝、
キュヒョンは一旦宿舎に戻り、俺はそのまま事務所へ向かった。

まだ誰も来ていない練習室で
一人黙々振り付けの練習をした。

もっと上手くなりたい。
もっと魅せれる男になりたい。

仕事に打ち込んでいれば、余計な事を考えずに済む。

今朝キュヒョンとは一緒に朝食を取ったが、
当たり障りの無い会話で
何を食べても美味しく感じることはなかった。
昨夜はあんなに話が弾んで美味しい食事だったのに。

俺はまだ精神的に弱い。

もっと誰よりも強くなって
大切な人を守れるように、努力が必要だ。


プルルルル・・・。


iPhoneの着信音が鳴った。
久しぶりに見る番号。
彼女からだった。


「もしもし?」


「シウォンオッパ?私。」


「ああ、久しぶり。どうした?」


「もう、一ヶ月も放って置かれてそのセリフ?」


「ごめん。最近忙しくて。」


「今日、会って話せない?」


「今日?」


「うん。無理かなあ。」


「いや、いいよ。じゃあ、いつもの所で、8時に。」


「分かった。待ってる。」


なんだ話って?
別れ話か?
正直俺は、彼女と会うのに気乗りがしなかった。

彼女は明るくて綺麗だし、話も楽しい。
ただ、少々口うるさいところがあって
俺が疲れていてもお構いなしに話かけてくる。

女はみんなこうなのか?

少し静かにしてほしい時だってある。
そういえば、女っておしゃべりが多いな。
何をあんなに話す事があるんだ?

そんな事を考えながら
俺はまた一人、練習を始めた。


「あれ?シウォナ。早いじゃん。」


メンバーが次々と入ってくる。


「ああ。まだ振り付けを覚えてなくて。」


「熱心だな~。」


ヒョクはダンスが得意だ。
どうすればあんなにしなやかに、軽やかに踊る事が出来るんだ?
格好良くてセクシーで。

俺が誰かを本気で好きになれば、
ダンスにも色気が出るのだろうか?
誰かを想いながら踊る事が出来るのだろうか?

考えてみれば、
俺は今まで自分から好きになった女性はいなかった。
今日、彼女に会ったらちゃんと言おう。

もう、一緒にいることは出来ないと・・・。

















つづく。















[画像はお借りしています。ありがとうございます。]