いつも君を想う 5 | むらたま SUPER JUNIOR キュヒョンブログ

むらたま SUPER JUNIOR キュヒョンブログ

SUPER JUNIORのキュヒョンと、
ウォンキュが中心のブログです。
たまに東方神起も☆
むらたまとは(むらさきたまご)の略です^^

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※ウォンキュ小説です。
苦手な方はUターンしてくださいね。





























「キュヒョナ。キュヒョナ・・・。」


「シウォ・・・。あ、ああ。」


俺の腕の中で身悶えるキュヒョンが愛しくて、
つい深く愛し過ぎてしまう。


俺の欲望をキュヒョンの中にいっぱいに満たして、
キュヒョンがそれに応える。
額や首筋、胸が汗ばんでキュヒョンの匂いがする。
キュヒョンの髪を掻き上げキスをひとつ落とす。

ああ。
俺はこんな甘くてすっぱい果実を手に入れてしまった。

神よ。感謝します。

俺はキュヒョンとずっと一緒にいる事を選びます。

たとえそれが
神に背く行為であっても。













今、俺は何をした?
ソファーで寝ているキュヒョンに口づけた・・・。
俺はハッと我に返り、バスルームに向かった。

頭から冷たいシャワーを浴びる。
自分でもどうしてこんな事をしてしまったのか分からない。

キュヒョンがあまりにも可愛くて。
つい・・・。

いや、ダメだそんなの。
同意の上じゃない。

その時俺はまだ知らなかった。
キュヒョンが本当は寝ていなかったことに。
俺がバスルームへ向かった後、
目を開けて一点を見つめていたことに。

すっかり身体が冷え切って、
今度は熱めのシャワーを浴びる。


「フー。」


一体俺はどうしてしまったのか。
男同士でキスぐらい、仕事でいくらでもしたことはある。
大した事じゃない。
そこに感情はない。
感情?
何を考えてるんだ。

ブルブル頭を振り、バスルームを出た。


「わっ!!」


「あ、ごめん。トイレ借りたくて。」


「あ、ああ。トイレは隣りだから。」


「うん。分かった。」


ビックリした。出たらいきなりキュヒョンが入って来るなんて。
バスローブを羽織り気持ちを落ち着かせる。
今日はキュヒョンに何度驚かされた事だろう。
バスタオルを頭に被りリビングに行くと、
キュヒョンがソファーに腰掛けていた。


「僕、寝ちゃったみたいだね。
毛布、ありがとう。」


ニコッとキュヒョンが微笑む。


「ずっと、寝ているのかと。」


「うん。トイレに行きたくなって、目が覚めちゃった。」


「そっか。あ、キュヒョンもシャワー浴びるか?
着替えは俺ので良かったら。」


キュヒョンがキョトンとした顔で俺を見る。
またやってしまった。
考えたら変だよな。
シャワー浴びるかなんて。
いやいやいや。
変じゃないだろ。
泊まりに来たらシャワーぐらい浴びるだろ。
それとも着替えのことか?


「ヒョン、Tシャツだけ貸してくれる?」


「あ、ああ。分かった。今持って来る。」


ほら、俺の考え過ぎだ。
意識し過ぎなんだ。


俺はキュヒョンにTシャツを渡し、バスルームに案内した。


「好きに使っていいから。」


「うん。ありがと。」


変な感じだった。
キュヒョンが俺の家でシャワーを浴びている。
もやもやした気持ちでテーブルの上の皿を片付ける。
キッチンに運んでいると、何か声が聞こえた。


「ヒョン。シウォンヒョ~ン。」


「え?な、何?」


慌ててバスルームに行くと
キュヒョンの顔が少し出ていた。
濡れた髪から雫が頬をつたい、
鎖骨と肩を濡らしていた。
透き通るように白く、
身体に付いた水滴がキラキラして見える。


「バスタオルがどこにあるか分からないんだけど。」


「あ、ああ。ごめん。これ使って。」


「うん。」


バスタオルを渡そうとキュヒョンの手に触れた瞬間、
俺は咄嗟に手を引いてバスタオルを落としてしまった。


「あ、ごめ・・・。ここに置いておくから。」


洗面台の上に置き、
慌てて俺はその場から立ち去った。


何をドキドキしてるんだ。
相手はキュヒョンだぞ?男だぞ?
落ち着け。
落ち着け自分。

水を一杯飲み、深呼吸する。


「何やってんの?」


「わあ!!」


「な、何?ビックリするんだけど。」


少し大きめの俺のTシャツに
下着だけ履いたキュヒョンが立っていた。


「変なシウォンヒョン。」


クスッと笑いながら、


「僕にも一杯ちょうだい。」


無邪気な笑顔で俺を見つめる。
何なんだ一体。
俺を挑発してるのか?
違う。
俺が変なんだ。
俺が変に意識し過ぎなんだ。

キュヒョンからシャンプーと石けんの香りがする。
めまいがしそうだ。


「じゃあ、僕はソファーを借りるから。おやすみなさい。」


俺はハッと我に帰り、
キュヒョンに悟られないように自然に振舞った。


「おやすみ。」


もそもそと毛布に入り、
くるまって眠る姿は小動物のようで
やっぱり可愛いと思ってしまう。

キュヒョンはまるで猫みたいだ。
気まぐれで、何を考えてるか分からなくて。


「はあ・・・。」


何だか長い夜だった。
まだ数時間しか経ってないのに
俺の中で何かスイッチが入った気がした。













つづく。













[画像はお借りしています。ありがとうございます。]