秘密 11 | むらたま SUPER JUNIOR キュヒョンブログ

むらたま SUPER JUNIOR キュヒョンブログ

SUPER JUNIORのキュヒョンと、
ウォンキュが中心のブログです。
たまに東方神起も☆
むらたまとは(むらさきたまご)の略です^^

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※ウォンキュ小説です。
苦手な方はUターンしてくださいね。
























「ん・・・。」


寝返りを打って目が覚めた。

まだ外は真っ暗で、ソンミニヒョンも帰って来ていない。
熱も少し引いてー身体が軽くなったみたいだ。


「んん・・・。」


「え?」







振り返るとそこにシウォンヒョンがいた。


「え?ええ?な、何で?」


「んー。どうした、キュヒョン・・・。」


「ちょっと待って。何で?何でここに・・・?」


「は?」


夢じゃない?
夢じゃなかったのか?
じゃあ僕は・・・。


「ククッ。さっきまであんな大胆な事しといて・・・。
耳まで真っ赤だぞ。」


「だ、だって・・・。夢かと・・・。」


「キュヒョナは夢だとやらしくなるんだな。」


「も、もう。バカ。」


急に恥ずかしくなって慌てて服を着る。


「可愛いな。キュヒョナは。」


シウォンヒョンが僕の頭をくしゃくしゃしてキスをする。


「僕・・・。
何か変な事言ってた?」


「いや・・・。何も。どうして?」


「ううん。別に。」


「キュヒョナ・・・。」


シウォンが後ろから抱きしめる。


「俺たちに隠し事は無しにしよう。」


僕はシウォンヒョンの腕に手を添える。


「うん・・・。」




シウォンヒョン。
ごめん。ごめんね。
でもこれは僕の問題なんだ。
シウォンヒョンを巻き込む訳にはいかない。




「ねえ、どうしてここに?」


「どうしてって。
今日の朝から何度も電話とメールをしたのに、
全く連絡してこなかっただろ?」


「え?そうなんだ。バイブ音にしてたからかな。」


全然気付かなかった。
それだけ僕は眠りが深かったのか、
熱のせいだったのか。


「マネージャーに電話したら、
キュヒョンは具合が悪くて宿舎で寝てるって言うし。
今日帰国予定だったから、着いてすぐここに来たんだ。」


「そうだったんだ・・・。」


「そしたら、宿舎の前でソンミニヒョンに会って
お前が熱出して寝込んでるって言うから、鍵を貸して貰ったんだよ。」


耳元でシウォンヒョンの声が心地良い。
こんな時、僕はシウォンヒョンが好きだなぁって思う。

不思議だな。
シウォンヒョンとこうしているだけで、
すごく暖かくて幸せで満たされた気持ちになるんだ。

僕はこの腕の中が好きだ。


「て、おいキュヒョン、聞いてるのか?」


「え?ああ何だっけ?」


「お前な~。」


振り返ると呆れた顔でシウォンヒョンが微笑んでいた。






「ただいま~。」


リョウクヒョンが帰って来た。

僕たちは急いでリビングに行き、リョウクヒョンを迎える。


「お帰り。」


「あれ?シウォンヒョン。どうしたの?珍しいね。」


リョウクは目を丸くして驚いた。


「ああ、近くまで来て。」


「ふーん。」


リョウクは二人をちらっと見ると、


「じゃ、僕はお風呂に入って来るから。ごゆっくり~。」


そう言って、相変わらずリョウクヒョンは
僕たちの前から別の場所へ行ってしまう。


「バレて・・・るのかな?」


「多分・・・。」


シウォンも少しにやけて顔が赤くなった。
僕たちはお互い顔を見つめ合って、
どちらからともなくキスをする。


「今日はキュヒョンが甘いな。」


「え?」


「ここは宿舎だし、いつもだったら
誰に見られてるか分からないから、キスもしないだろ?」


「あ、それは・・・熱のせいで・・・。」


「もう、下がってるみたいだけど?」


シウォンヒョンがおでこをくっつけてくる。

本当に僕たちはどこにでもいるカップルみたいで、
この甘い甘いひとときをずっと感じていたかった。









それから三日たっても一週間たっても
ソムチャイが姿を見せることは無かった。
















つづく。













[画像はお借りしています。ありがとうございます。]