※ウォンキュ小説です。
苦手な方はUターンしてくださいね。
僕には秘密がある。
人には言えない秘密が。
親友のチャンミンにさえも知られたくない
━━━誰にも言えない秘密。
その日はいつもと違う気だるい朝だった。
ソファーベッドに付いた昨日の夜の痕。
今まで感じたことのない重い腰の痛み。
「っつ・・・。」
頭がガンガンする。
二日酔いなんて滅多にしないのに。
こんなになるまで飲んだ昨日。
覚えていないことにしようか。
いや、忘れる事なんて出来ない。
乱暴にされながらも
僕の名前を愛しく優しく呼ぶ低い声。
きっと、
僕はもう堕ちていたんだ。
シウォンヒョンに。
「キュヒョナ、ワイン飲むか?」
「う、うん。」
「?どうした?」
シウォンが心配そうに訊ねた。
「ううん。何でもない。」
「顔が赤いけど。」
「そう?」
久しぶりに来たシウォンヒョンのマンション。
初めて肌を重ねたソファーベッドに腰掛けていると、
あの夜の事を思い出して急に恥ずかしくなった。
こんな事、
絶対チャンミンに言えないな。
そう言えば、
前に来た時は彼女が部屋に居たんだっけ・・・。
別れたって言ってたけど、ホントかな・・・。
何だか、まだ彼女の香りが残ってる気がする。
僕は部屋を見渡した。
これがシウォンヒョンの部屋・・・。
初めて来た時は
くつろぐことなんて出来なくて、あまり記憶にない。
センスの良いインテリア。
整理された本棚。
難しそうな本がたくさんある。
落ち着いたリビング。
所々に置いてあるグリーン。
こうして一緒に
ソファーに腰掛けて肩を並べて飲める日が来るなんて・・・。
絶対に元に戻るなんて出来ないと思ってた。
シウォンヒョンが僕を好きになってくれた。
あんなに酷い事言った僕を許してくれた。
「キュヒョナ?部屋に入ってから全然喋らないな。」
シウォンがまた心配そうに顔を覗き込んでくる。
シウォンヒョンに心配させたくない。
あんなに言葉にしないと
想いは伝わらないって分かったのに。
なんで学習しないんだろう。
「シウォンヒョン・・・。」
「ん?」
キュヒョンはシウォンにぎこちないキスをした。
「キュヒョナ・・・。」
「ごめ・・・。なんか、ちょっと・・・。
キスしたくて・・・。」
自分でも顔が赤くなっているのが分かる。
ダメだな僕は。
こんな時、どうして良いか分からない。
ただ、シウォンヒョンにキスしたくなって・・・。
「キュヒョナ。」
「んんっ。」
そのままシウォンに押し倒され
情熱的なキスをされた。
体が熱くなってくる。
「ちょ、ちょっと。」
「キュヒョナがそんな可愛いことするからだろ?
俺、もう我慢出来ないんだけど。」
シウォンヒョンのものはズボンの上からでも
くっきり分かるように苦しそうになっていた。
「あ、シャ、シャワー浴びてから。」
シャワー?
自分で言って恥ずかしくなった。
これからするの?
キス以上のこと。
タイで愛を確かめ合ってから、時間が経っていた。
あの時は無我夢中で抱き合った。
慌てて体を起こすと
シウォンヒョンに腕を掴まれて目が合った。
「一緒に入ろうか。」
つづく。
※この秘密という話は、
前回の「言葉にできない」の続編です。
良かったらお付き合いくださいませ~。
[画像はお借りしています。ありがとうございます。]