苦手な方はUターンしてくださいね。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140427/20/gyugyu239/54/46/j/t02200275_0240030012922034949.jpg?caw=800)
心臓の鼓動が早くなった。
女性は、今シウォンヒョンと一緒にドラマの撮影をしている女優だった。
シウォンヒョンと噂になっているあの女優・・・。
「初めまして。私・・・。」
「あ、知ってます。」
僕は彼女の言葉を遮った。
「え、と、シウォンヒョンが一人なわけないよね。
僕はチャンミンと飲んでるんだ。」
「そうか、じゃあ後で顔出すよ。」
「いや、いいよ。僕達のことは気にしないで。
じゃあ、僕トイレだから。」
ペコっとお辞儀をして、僕はその場から早々に立ち去った。
トイレで僕は
今まで感じた事のない感情にモヤモヤしていた。
シウォンヒョン・・・。
彼女なのかな?だから二人で?
でも、誰かに見つかったらどうするんだよ。
現に今、僕に見られたし。
お忍びで来るにはガードがゆる過ぎだろ。
だから写真に撮られたりするんだよ。
それとも・・・。
彼女のこと本気とか・・・?
キュヒョンは考えがまとまらないまま
チャンミンの待つ個室にもどった。
「どうした?何かあったのか?」
明らかに不機嫌そうな顔をしているキュヒョンにチャンミンが尋ねた。
「別に・・・。」
と言ってグラスに残っていたワインを飲み干し、
今あったことをチャンミンに話した。
「だいたい、あんな目立つくせに女性同伴なんて、
写真撮ってくださいって言ってるようなものだろ?」
「ああ、まあ。」
「僕はもっとシウォンヒョンはしっかりしてると
思ってたから、がっかりしたよ。」
「他に誰か居たんじゃないのか?」
「いないよ。彼女がすっごいシウォンヒョンにくっついててさ、
どう?私達お似合いでしょ?って言ってるみたいですごく嫌だった。」
「お前・・・。
なんか嫉妬してるみたいだな。」
「は?」
「いや~。スジュの仲良し度はハンパないけど、
女相手にヤキモチ焼くなよ~。」
「ヤキモチなんて!!
僕はシウォンヒョンが心配なだけだよ。」
「あー。はいはい。」
「だってそうだろ?パパラッチされたら大変なんだよ?」
「ちょっ、お前飲み過ぎ!!」
そんな話をしながら
キュヒョンは三本目のワインを一人で空にしていた。
コンコン。
部屋のドアをノックする音が聞こえた。
「キュヒョン?居るのか?」
「え?シウォンヒョン?」
ガチャ。
シウォンが部屋に入って来た。
「お前、声デカ過ぎだぞ。ドアの前から聞こえてる。」
「ご、ごめん。」
「久しぶり。シウォンヒョン。
今日は綺麗な女性と一緒だって聞いたけど。」
「ああ、チャンミン久しぶり。今、共演してる女優さんなんだ。
今日はその打ち合わせも兼ねて食事会だったんだ。
さっき見送ったところだ。」
「そうだったんだ。」
キュヒョンはホッとした自分に気づかなかった。
つづく。
[画像はお借りしています。ありがとうございます。]