前回の話はこちら
胎動が無くなる前に、心当たりがあったんです。
めまいと吐き気に猛烈に襲われたこと。
それがこちらの記事
それが2日間も続きました。
本当は妊婦健診でしたが、
あまりにもお出かけできる体調ではなく、
産婦人科に電話連絡を入れて、いつまで伸ばせるか伺い2日間自宅で絶対安静をしました。病院からは1週間後でも良いと教えていただけました。
その直後でしたでしょうか。
胎動が感じられなくなり、不安になり、1週間後でも良いと言われていたものの、2日間でめまいやふらつき、吐き気は少し治ったので、産婦人科へ行ってきました。
もちろん、まだ胎動が感じられなくなっただけで流産とは自分で決め付けず。トコちゃんベルトを巻いていきました。
とりあえずゆっくり歩いて、
1時間かけて産婦人科に到着し、いつも通りの妊婦健診。
体重測定と血圧測定、そして問診。
体重はつわりで5kg減ったところから(56kg→51kg)、54kgへ増えていました。
血圧は元々低血圧で、それはそのまま。
尿検査も大丈夫。
そして問診中に、めまい・ふらつき・吐気があった翌日から胎動が感じられなくなったことに気づいたとお伝えし、便通はつわりが終わったのでよく食べることから良くなったことをお伝えしました。
ついでに…
トコちゃんベルトを付ける位置が合っているか分からず教えて欲しいことをお願いすると…
看護師「んー、トコちゃんベルトの位置が違うことで締めすぎて胎動が感じられなくなったのかもしれませんね。」
そして、
看護師「お母さんが着け心地が良いって思う場所で良いんですよ。」
と言いながら、少し上に上げられました。
私「Youtubeでトコちゃんベルトの付け方を見てこの位置かなって思ってたんですけど、こんなに上でいいんですね。」
看護師「そうですね、ここだと楽ですよね?」
私「はい、先ほどまでは引っかかる感じで痛みがあったんですが楽になりました。」
そんなやりとりをして、もう一度待合室に戻されました。
しばらくして、名前が呼ばれて椅子から立ち上がると…
ぽこんっ。
と、おへその横で腸が動くような、溜まった空気が中で弾けるような、胎動に似た感覚を感じました。
ん、これって、胎動じゃない?
と思いました!!
すぐさま看護師さんに、
私「今、胎動みたいな感覚がありました。」
と報告。
そして先生に診ていただくと…
心臓はドクドク、
腕も脚も動かしていて、
元気いっぱいでした
ただ…ここから現実に戻されます。
先生はエコーをいつも通りに、ちゃっちゃと動かして計測して…悪く言えば事務的に作業されます。
その間、無言。
私「16週入ってすぐの頃に、うつ伏せに転んで手に血豆ができるくらい衝撃がありました。」
と伝えないと!と思っていたことを話すと、
先生「そのあとに受診してるんでしょ?大丈夫でしょう。」
私「いや、転ぶ3日前に受診したばかりで、転んでから受診したのは今日が初めてなんです。なので8週くらいと16週くらいで転んでます。」
先生「なんじゃそれ!」
そしてまた無言でエコーを見る先生。
私「20週の胎児スクリーニングは、キャンセルしました。」
(胎児スクリーニング:エコーで胎児の心臓や消化器に疾患が無いか確認したり、正常に大きく育っているか確認する。20週と30週で検査。)
思い出して、報告しないといけないと思ったんです。続けます。
私「産婦人科で、『胎児スクリーニングしなくてもここで診れるよ。』と言われたので、節約になると思いまして、キャンセルしました。」
場所にもよりますが、3,000-8,000円するんです。NIPT(ダウン症検査)と違い、見た目に異常があるかどうかを調べるなら生まれた後でも手術で治るし中絶はしないだろうから、という理由もあり胎児スクリーニングが必要か改めて疑問に感じキャンセルしました。
すると、無言だった先生が落ち着いた声で言います。
先生「産婦人科では、なんと言われましたか?」
私「『大きくなってます。予定よりも1週間ほど大きいです。』とのことでした。」
すると先生が黙ったんです。2、3分ほど。
先生「わかりました。」
その一言だけでした。
そして健診が終わり産婦人科を後にしました。
帰りながら、いただいたエコー写真を見てみると、
・頭の大きさと推測される週数
・大腿骨の長さと推測される週数
・腹囲の(直径の?)長さと推測される週数
・上記3つで計算された推測体重と、推測される週数
が載ったエコー写真でした。
頭の大きさだけが唯一、ほかの3つと違いだいぶ週数が遅れているのです。
プラスの数字で書かれている3つに対し、
頭の大きさだけはマイナスで数字が書かれていました。
歩いていた足が止まりました。
(さっき先生が無言だったこと、
そのあとしばらくしてからわかりましたと言われたこと。
これってまさか…
私が精神的に落ち込むと思って伝えづらいから、
あえて何も言わずに過ごしたのではないだろうか。)
そんなことが頭をよぎりました。
すぐに不安になる私。
母や姉、主人にそのことを伝えると、
そりゃ、心配されました。
主人には、
私「20週のときに胎児スクリーニングキャンセルしいひんかったら良かったわ。なんか、あったんかもしれへんよな?だからな、勝手で悪いけどもう一回胎児スクリーニング予約入れてん。」
いつもなら主人に確認を取る私が、
独断で決定し絶対に検査をしてもらう意思を伝えました。
主人「いいよ。気になるなら検査した方が安心できるもんね。」
と言ってもらいました。
ただすぐに予約が取れたわけではなく、そこから少し期間が開きました。胎児スクリーニングに詳しいエコーの専門医に診てもらえるんだから、とそこは受け入れました。
胎動が感じられなくなったと思ったドン底から、
胎動がわかったあの瞬間の喜びだけを励みに、
その日までなるべく安静を心がけ過ごしました。
そうして、胎児スクリーニングの日がやってきました。
続きます。