■7、4、1歳の3人を育てるモモです
2年半の専業主婦期間を経てベンチャー企業で1日4時間、時短正社員として働いてます。自己紹介はこちら
今、長男が国語でスイミーを勉強してる。
音読の宿題で毎日聴いているし
なんなら家にも絵本ある。
音読を聴いている時にふと思った。
この話って戦争を暗示してる?
第二次世界大戦をベースにしているような。
もっと具体的に言うなら、
仲間が全員殺された辺りで
ナチスを連想させない?
ここであらすじをおさらいすると。
スイミーが仲間を皆殺しにされ、
絶望の淵に立たされた後に
世界の美しさで少しずつ心の傷を癒して
偶然見つけた同胞と果敢に敵を追い払う話
子供向けの絵本だから言葉は柔らかいけど
結構内容がエグいなと思って。
今まで何回も読んできたのに
何故思わなかったんだろう。
作者のレオ・レオニの経歴を調べてみた。
ウィキペディアだけどw
そうしたら
彼はユダヤ人でした。
直接ナチスの大虐殺を目の当たりにした。
というよりは、
当時はイタリアに住んでいて
ファシスト政権誕生後に、アメリカに亡命したらしい。
だから同胞が皆殺しにされて残されたスイミーというのは、
レオ・レオニ自身の投影だったのかも。
でも、何となくそんな気がする。
上記は私の推測だけど、時代背景からも
近からず遠からずではないのかな…
そう思うと
スイミーの話が今までと違う感情で読めてくる。
あの絶望の後、
世界の美しさに心が癒されていく過程。
希望と、生に対する愛がある感じ。
私だったら生きてないかもしれない。
でも、スイミーのようでありたい。
旅の後に同胞とたまたま出会えた時、
赤い魚の仲間たちは
「また食べられるから隠れて生きていよう」
と怯えてくらしていたのを
スイミーが皆を励まして作戦を立てて
大きな魚を追い出すことに成功した。
その勇気がすごいと思う。
なかなかその一歩を踏み出せないよ。
虐殺されるような経験をしたなら尚更。
子供も時も大人になっても、
その面白さや話の二面性を味わえる本や絵本は
本当に名作ね。
アメトピ掲載記事