「自然のしくみがわかる地理学入門」:侮れない火山噴火の歴史 | リベラルアーツの精進と実践の日記

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水野一晴著「自然のしくみがわかる地理学入門」を読みました。

 

人文地理というよりも自然地理から自然の仕組みを読み解こうという書籍です。

 

・アフリカ大陸は2億年後には2つに割れる。

 

→2億年後などは想像もできませんが、時間というものが続く以上は確実に、今ある大陸の形が変わっていくのですね。同じことは常ではありません。無常であり、常に変化するのですね。

 

・2万6000年前から2万9000年前に鹿児島付近で起きた噴火で、当時九州あたりに住んでいた旧石器時代の人は全員が死亡したと考えられる。

 

→まだ日本列島が固まっていない頃ですが、九州という広い地域の住民が全滅というのはやはり火山の影響は大きいです。記録の残る過去2000年くらいはそこまでの被害の出た火山噴火を人類が多くは経験していないので過小評価しているのでしょう。数万年単位で見ると、数百万など多くの人を殺害する火山噴火は確実に起きるのです。

 

・日本は、領海と排他的経済水域を併せた地域の面積では世界6位。

 

・パラオは、国際連盟からの委任統治領で日本人が多数居住していた。今も日本語が残る。

 

・ヨーロッパでは第三紀(6600万年前から260万年前)の化石であるいちょうが日本では見られると聞いてシーボルトが日本にやってきた。

 

→いちょうは欧州ではとっくに死滅しているのですね。これは知りませんでした。大陸によって植生が大きく違うことがよりわかりました。

 

・欧州は森林を作る樹種が30種類くらいであるが、日本では300-400種類ある。

 

→欧州はアルプス山脈などで植生が北上することが止められてしまったようですね。

 

・森林には、団粒構造があるので水がその中に保たれる。