上映中の「アイダ、何処へ」を見ました。
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の中で起きた大量虐殺事件「スレブレニツァの虐殺」の全貌を、国連通訳者の目線で描いた秀作です。
セルビア軍が制圧された町で、住民が連行されて、合計で8000人以上の人が殺戮されてしまいます。
殺戮のシーンは、ユダヤ人虐殺を思われる凄惨さ。
映像で見ることで、改めて当時のセルビア軍の残虐さが浮かび上がります。
その1か月半後にNATO軍がセルビア軍を空爆。大統領や軍参謀は軍事法廷にかけられます。大統領は裁判中に死亡、軍参謀は終身刑を受けて現在も服役中。
わずか26年前の出来事に戦慄する思いです。