「アイダ、何処へ」:わずか26年前の出来事 | リベラルアーツの精進と実践の日記

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上映中の「アイダ、何処へ」を見ました。

 

ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の中で起きた大量虐殺事件「スレブレニツァの虐殺」の全貌を、国連通訳者の目線で描いた秀作です。

 

セルビア軍が制圧された町で、住民が連行されて、合計で8000人以上の人が殺戮されてしまいます。

 

殺戮のシーンは、ユダヤ人虐殺を思われる凄惨さ。

 

映像で見ることで、改めて当時のセルビア軍の残虐さが浮かび上がります。

 

その1か月半後にNATO軍がセルビア軍を空爆。大統領や軍参謀は軍事法廷にかけられます。大統領は裁判中に死亡、軍参謀は終身刑を受けて現在も服役中。

 

わずか26年前の出来事に戦慄する思いです。