「46年目の光」:男と女の区別がつくか | リベラルアーツの精進と実践の日記

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ロバート・カートン著「46年目の光」を読みました。

 

3歳で失明したマイク・メイ。

 

結婚をして、実業でも成功したマイクが、46歳の時に、手術を受けて目が見えるようになります。

 

その結果生じたことは、概念で知っていたことと、現実に目の前で見えることととの関係を整合化させること。

 

・(目が見えないと)手で触れることができないものは、理解できない。手で触れられないものは、抽象的なものに過ぎない。

 

・目が不自由な生徒をサポートするために配属されていた教師は、生徒に対して、相当のことがないと手を貸さない。

 

・手術後、喉まで出た言葉は、「信じられない。本当に見える」であった。

 

・黒人を初めて見て思った。「ほかの人と何も変わらないじゃないか」

 

・今、歩いている人が、男か女か、どうやって判断してよいのかわからない。

 

などなど。

 

成功しているマイクですが、雇用を拒否されるなど多くの差別偏見も経験しています。

 

多様な視点が養えるノンフィクションです。