ロシアにおける民族問題 | リベラルアーツの精進と実践の日記

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通算97か国訪問し農村・スラムから先端企業徹底取材。世界情勢、歴史、哲学、アート、テクノロジー、ビジネスを繋げ、世界の行方を思索する。

ロシア情勢に詳しい専門家と話をさせていた頂く機会がありました。

 

・ロシアには、西欧派とスラブ派の対立がずっとある。音楽でもチャイコフスキーは西欧派であるが、グリンカはスラブ派だ。

 

・アジア人、特に貧民層のアジア人には偏見があるが、全体としては偏見が少ない。現在の国防大臣はモンゴル系で仏教徒だ。タタールの影響についても肯定、否定ある。

 

・プーシキンが文学を通じて、結果的に標準ロシア語化を進めた。ちなみにプーシキンには黒人の血が流れている。

 

・ウクライナ、ベラルーシには同胞意識が強い。キエフは京都のようなもの。京都が独立するというと東京人が悲しく思う感覚に近い。スラブ系はロシアとこの2つのみ。

 

・スラブ民族でも、旧ユーゴやブルガリアといった南スラブには比較的近しい感情を抱いている。チェコ、ポーランド、スロバキアといった西スラブは西欧化が進み、やや遠い。

 

・誇り高いロシア人には、Bricsの話をしない方が良い。

 

大変に参考になりました。

 

ロシアの深みについて、さらに学びたいですね。