油井正一著「ジャスの歴史物語」を読みました。
・ジャズ発祥のニューオリンズでは、白人の主人と黒人の妾の間に生まれたクリオールが多数誕生した。
・ニューオリンズ以外にも、メンフィス、セントルイス、ダラス、カンザス・シティなどでジャズと同じような音楽が演奏されていた。
・1910-20年にかけて、北部の工業化により、多くの黒人がシカゴに移住した。ジャズの拠点もシカゴに移った。当初はニューヨークは、南部の田舎者を露骨に軽蔑したので目的地にならなかった。
・17世紀はじめ、オランダ人がマンハッタン島を25ドル程度の装身具と引き換えに譲り受けた。その後英国領となり、ヨーク公にちなみニューヨークとなった。
・ニューヨークの演劇では、黒人は白人の笑いものになる道化を演じなければならなかった。
・ルイ・アームストロングは、後のトランペット奏者で影響を受けなかった人はいないほど大きな存在。
・フレッチャー・ヘンダーソンは、1920-40年にジャズに貢献した有名黒人ミュージシャンはヘンダーソン楽団で働いたことがある。
・人種偏見がある限り、公正な発言はなしえず、米国では本当の意味でのジャズ評論が成り立たない。
・レスター・ヤングは新しいジャズに大いなる過渡期において、ジャズ界において20年以上にわたり大きな影響力を発揮した。
・ジャズの歴史を語る場合、ルイ・アームストロングは1930年代、チャーリー・パーカーは1940年代、コールマンなら1960年代に置いて語ることになる。デューク・エイリントンは、どの時代でも底流にあることを意識するべき。
・エイリントンの父は、ホワイトハウスの執事であった。エイリントンは、父の勤務先のホワイトハウスに主賓として招待されるまでになった。
・マイルス・デイビスの父は裕福な歯科医。
・黒人が始めたものを、白人が模倣して一層洗練させて大衆に受けるようにした。
・ジャズはラテンアメリカ音楽の一種といえる。
・スペイン音楽にはアラブ音楽の影響あり。それがラテン音楽に影響した。
ジャズを通して世界が見えてきます。
早く緊急事態宣言が終わり、ジャズライブに行きたいですね。