関東の視聴率が日本の視聴率になる愚行 | リベラルアーツの精進と実践の日記

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NHK大河ドラマ「いだてん」初回の視聴率が、15.5%で「西郷どん」初回15.4%を上回ったので好発進との記事もありました。

 

しかし、関西では、「いだてん」は12.9%で史上最低。一方で、「西郷どん」は初回19.8%でした。

 

「西郷どん」は、薩摩VS江戸・東京というのが基軸にあり、どちらかというとアンチ江戸・東京的、一方で「いだてん」は熊本なども舞台になりますが、東京が圧倒的な舞台(なのでしょう)。

 

テーマによってこのような地域差があること自体は問題ないでしょう。むしろ色々な視点があるので賛成です。

 

しかし、視聴率はあくまで関東で比較するというのはいかがなものでしょうか。民放など放映されていない地域もあるので、全国比較は難しいこともあるのでしょうが、このような関東中心の視聴率比較では、番組が益々東京中心思考(これはドメでもあるのですが)になってしまいます。

 

そもそも、東京の一部は、特に説明もなく使われることも多い。例えば、西荻窪の特集がNHKのあさいちで組まれてましたけど、東京の人はともかく東京外の人は、特に観光地のない西荻なんて知らないし全国ネットで時間をとるほどには関心ありませんよ。大阪で、例えば大阪市内の大正について全国で誰も関心がもたれないのと同じですよ。

 

でも、東京を拠点にしていると東京=日本と勘違いする。しかも、その発想が日本国内に閉じている。困ったものですね。グローバルな視点が弱い東京視野狭窄視点です。

 

関東の視聴率=日本の視聴率という愚行をそろそろやめるべき時期です。