ブロックチェーンの世界経済政治への影響にもっと関心を持つ | リベラルアーツの精進と実践の日記

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通算97か国訪問し農村・スラムから先端企業徹底取材。世界情勢、歴史、哲学、アート、テクノロジー、ビジネスを繋げ、世界の行方を思索する。

アレックス・タプスコット著「ブロックチェーンレボリューション」(ダイヤモンド社)を読みました。

 

これは極めて秀逸です。テクノロジーの進化が社会に与える影響として、AIやIoTに焦点があたっていますが、ブロックチェーンにもっと焦点が当たって良いと思います。

 

ブロックチェーンとは、分散型台帳とも言われる技術でビットコインの技術の基盤になっていますが、その活用はビットコインにとどまりません。

 

インターネットに足りなかった信頼のプロトコルに役割を果たします。

 

その特徴は、

 

・中心となるデータベースが存在しないので乗っ取りが無駄になる

 

・いつでも誰でも自由にみられるし、データの正しさを検証できる

 

・10分に1回は情報が更新されて新たなブロックが誕生するが、新たなブロックには以前の取引記録のダイジェストが含まれるので少しでも矛盾があれば正当なブロックにならない

 

・その結果あらゆることがリアルタイムで電子的に照合できるようになる

 

結果として、政府や企業の嘘が暴かれ、世界はついに本当の意味でのPerson to Personのプラットフォームを手に入れることになる。

 

日本のメディアでの取り上げ方はまだまだ少ないですが、その影響はあまりに大きく、分量も大量になるので、次回以降に分けて書いていきたいと思います。