写経精習2~清美な写経を書こう\(^o^) | 心を癒す清美な書芸術の追求・書道家 鈴木曉昇

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写経の部分練習の2回目です。
今回より、本文に入ります。

1.今回の箇所

 本文は8文字づつ掲載していきます。
 では見てみましょう。

$心を癒す清美な書芸術の追求



2.ポイント

 前回、写経の書く上でのポイントは

 ①写経はやや横長の字形
 ②横画の入りは細く伸びやかに。
 ③縦画は太めに。
 ④右払いは伸び伸びと。
 ⑤入りは鋭さを強調。


 と記載しました。

 実際に写経(左)と通常の文字(右)を
 比べながら、④以外のポイントを見てみます。
 
  a)ポイント②⑤
$心を癒す清美な書芸術の追求

   「一」での違いを見てみると、
   写経と通常の文字では、
   入りの鋭さ、線の伸びやかさに
   違いがあることが分かると思います。

  b)ポイント①②⑤
$心を癒す清美な書芸術の追求

   「経」での違いは
   末広がりは同様ですが、
   末広がりの角度について
   写経の方が、より扁平な角度である
   ことが分かると思います。
   つまり、写経の字形は横長です。
   また、最終画でも写経の方が伸びやかですね。

  c)ポイント①②③⑤
$心を癒す清美な書芸術の追求

   「若」で比べてみると
   右の長い横画の入り・伸びやかさ、末広がりの角度の
   違いが分かります。
   また、写経の場合、縦画と横画の強弱が強調されます。
   口の縦画・横画が通常の文字と比べると
   強弱が付けられているのが分かると思います。


次回はポイント④についても見てみます。
年賀状の季節はもうすぐですね。
宛名を筆で書きたいという方もおられると思います。
写経は、細字の練習にもなりますので、
ご参考にして頂ければ幸いです_(_^_)_