条幅書~行草作品4…墨継ぎを意識して作品を立体的に\(^o^) | 心を癒す清美な書芸術の追求・書道家 鈴木曉昇

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依頼していた
『暁昇』の『雅号印』
が出来上がってきました^^

作品に試し押ししたくなり、
草稿も兼ねて、条幅(じょうふく)で
漢詩を書きました☆

それはそれとして
今回のテーマですが、タイトルにある通り、
墨継ぎを意識しながら条幅作品を書くと、
にじみor墨が濃い部分 』と『 かすれ 』の
対比により、作品が立体的になります。

1.条幅作品

 書いた草稿作品は以下になります。

$心を癒す清美な書芸術の追求


2.墨継ぎの位置

 少々写真では分かりにくいかもしれませんが、
 墨継ぎの位置は、一文字目を含め、赤マークのついた5箇所になります。

$心を癒す清美な書芸術の追求


 行草作品における墨継ぎの位置で意識することは、
 それぞれの墨継ぎを線で結んだ三角形が、
 「正三角形にならないこと
 だと思います。

 この草稿作品は3行書きなので、
 二等辺三角形の墨継ぎ位置もありますが、
 2行書きの場合は、
 「二等辺三角形にもならずに
 「いびつな三角形の墨継ぎ位置」が好ましいです。

 いびつな三角形の墨継ぎにより、
 作品に変化を持たせる効果があると思います。


今回は、墨継ぎを意識した作品効果を見てみました。
こらから、条幅も挑戦しようと思っている方、
ご参考にして頂ければ幸いです_(_^_)_


私事なので、おまけですが、
下の写真が出来上がってきた雅号印です☆
入れ物も可愛く気に入りました♪

$心を癒す清美な書芸術の追求


今回は記念なので発注しましたが、自分でも久々に
石材に彫ってみようと思います(^^ゞ

※宋時代の居簡の秋を歌った詩。
 なお、印は2箇所捺してありますが、
 2箇所捺す場合は、『上が姓名印、下が雅号印
 の順で捺します。