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霧島連峰に登る前日、
霧島神宮におまいりしました。
霧島神宮というのは、
火山の噴火などで何度も焼け、
焼失するたびに
社殿の位置を移し 再建した、という歴史があります。
うがった見方をしがちな私は、
火 (炎) の連想から、
祖神であるところのニニギノミコトが
妻のコノハナサクヤ姫を疑ったため、
コノハナサクヤ姫は出産のとき
産屋に火を放ち、
火の中で無事に出産し身の潔白を証した、
という物語などを
なんとな~く、思い出したりしました。
以前あった元宮(もとみや)の跡地ということで
山頂近くに、古宮址(こぐうし)と呼ばれる小さな祠がありましたが、
あんなに山の上の方にあったのでは、
火山が噴火したとき火にのまれて燃え落ちた、というのも
容易に想像でき、なぜ、
あのような場所に元宮を建てたのだろうと不思議に思いました。
それにしても神殿の歴史としては
まれにみるほどの度々の焼失でしたので、
何とはなく〝霧島神宮” には、火にまつわる因縁があるのでは、
なんて・・・思ってしまいました。
日光東照宮を思い出すような
絢爛華美な朱塗りの本殿でした。
ご祭神がどの神様なのか、
などということには普段興味を惹かれないのに、
この旅においては、 しっかり目を通しました。
ふむふむ ご祭神がニニギノミコト
(天照皇大神の孫ですね だから天孫)
その曾孫であるカムヤマトイワレヒコノミコトが
神武天皇
即ち わが国の初代天皇 となり、
この血統がず~っと現代まで続き、そして
124代 昭和天皇
125代 上皇陛下
126代 今上陛下
となっている、のです。そう書いてあります!
神話に始まるこの国の歴史、
実在した天皇は誰で、物語上の天皇は誰なのか、など
興味はつきませんが、ともかくも、
こんなにも続く皇位継承の流れの中で
今上天皇(令和天皇)が即位されたとき、
126代目を受け継ぐ覚悟はいかばかりであったろうと、
神代(かみよ)の時代からの流れの長さと
天皇が神事、祭儀を務められることの意味を考えると
何やら心打たれるものがあり、
万感の思いを味わいました。
さて
次は、いよいよ鹿児島県から宮崎県へ場所を移動して
高千穂神社、天岩戸神社、天安河原神社と回ります。
絶景の高千穂峡へ
と思ってワクワクしていたら、
夜、震度4の地震が起きました。