来月からいよいよ始まるインボイス。

よくわかるような、わからないような。

 

基本的には税理士さんの範疇でしょうが、

この影響を大きく受けるのは、

今まで「非課税業者」として消費税の納税を免除されていた

売上1000万円未満の事業者、と言われています。

 

インボイス登録をして請求等で番号を示さないと、

その請求に計上していたとしても、その消費税課税分は

取引相手が二重に支払うことになるから、取引に影響出ますよ、

という圧。

 

今まで非課税だからこそ手元に残っていた額が、強制的に

課税業者になるから、その分マイナスになる!イジメだ!

強いて言えば事業が成り立たなくなる!という話。

 

でも、これ、税務署さんから言わせれば、シラコイ顔して

「え、非課税なのに消費税分請求してたんですか?」となります。

消費税分はもらっていい、それが間違い。

請求の際に、非課税ならば消費税は納めないんだから乗っけちゃダメでしょ。

それが常識。と言うんです。

 

だから、「ちゃんと」非課税だった方は影響なし。

非課税なのに税分を受け取っていた、間違った人たちを処すという論理。

 

だから、いいコトしてるんだから、批判なんて意に介しません。

 

ただ、その指導は徹底していたか?の問いには「え、常識でしょ」の返答。

もちろん、そんなこと承知の上。

 

この制度、ホクホクなのは「徴収する側」のみ。

いわば「取りっぱくれていた分を残らず徴収して増収」なのですから。

 

問答無用で取引で生じた税金を誰から徴収しようと構わん、

全部持ってこい、ということです。

 

そもそも、この非課税の枠は、消費税導入をどうしても導入するために

限定的に仕掛けた「アメ」。制度が導入されさえすれば、あとはいつ辞めるか

の話。

 

だから、今回も「増税」とは言わない。本来はあったはずの分を、

あくまで取りっぱくれ分を取り戻す正しき「増収」なのです。

 

屁理屈?たしかにそうです。でも、この制度が決まったのは、

残念ながら民主党政権の頃。そう、あの一時的に悦に入り、結局逃げちゃった

あの人たちの所業です。結局、財務省の勝ちです。

 

そう。今の話に「国民生活の困窮」なんて関係ありません。

あくまで富の中で机に上で考えた、「出世のための一手」にすぎません。

 

金持ちより貧乏人の方が納税負担が大きいこの国。

日本人へよりも海外へ資金投入するのが正義のこの国。

 

手にある額で考えるのではなく、使う側が使いたいからなるべく集める

この国のシステムでは、幸せって何だろうね、って自国民ほど思わされます。