アバルト 500e ツーリズモ ハッチバック First Impression | ギョォォォオサワのミッドナイトガレージ-コラム「driver's mind」

アバルト 500e ツーリズモ ハッチバック First Impression

アバルトの電気自動車500eに試乗してきました。



なるほど電気自動車でもアバルトでした。


ベースのFIAT500eとの差別化をどのようにしてくるのか

楽しみではありました。


ボディーサイズは

全長3,675mm、全幅1,685mm、全高1,520mm、ホイールベース2,320mm

ベースの500eよりちょっとだけ全長が長く、全高がちょっと低いです。

車重も1,360kgとベースの500eより軽量化されています。


パワーユニットは155PS235N.mのモーターで前輪を駆動させます。

バッテリー容量は42kWh


走行モードは3つあり

・スコーピオントラック

・スコーピオンストリート

・ツーリズモ


スコーピオンストリートは500eでいうところのレンジモード相当

ツーリズモは500eでいうところのシェルパモード相当

と思っていただければいいかと思います。


そしてこのクルマで特徴的なのはサウンドジェネレーター

アバルトといえばレコードモンツァ

これを再現するために6000時間をかけたということだそうで、

ガソリン車でエンジンを切ったときの音も再現されているという

凝ったものです。


室内のスピーカーで聴かせるのではなく、外側に大きなスピーカーを

搭載していて外にその音を聴かせます。

その音はかなり大きいです。



設定でその音を消すこともできます。


まず動かしてみると、ステアリングのアシストは重めに設定されています。

走り始めると速度によっては軽く感じるところもありますが、

全体的にどっしりとした印象。


乗り心地もコツコツと硬めですが、

車重の関係もあるのか、エンジン車のコンペティツィオーネよりかは

乗り心地はいいです。


グレート名がツーリズモとあるので、エンジン車のツーリズモと

乗り味は同じような感じです。


まずはスコーピオンストリートで走りましたが、

発進、中間加速は鋭いですね。

ドライバーのアクセルペダルの動きに対して反応はいいです。


加速するとヒョーーンという音はベースの500eよりも大きく、

ターボの過給音を感じさせられるような感じです。


スコーピオントラックでも走らせましたが、

こちらは回生ブレーキがないので、

フットブレーキを使用することになるのですが、

タッチ、効きかたもよくいいものでした。


静粛性は防音材をはぶいているのか、路面のきれいなところは

静かなのですが、荒れたところはロードノイズは大きく入ってきます。


電気自動車になってもアバルトは新たな価値観を提案してきてワクワクさせますね。


個人的には、アダプティブクルーズコントロールがなく

クルーズコントロールであるところ。


こちらがFIAT500eのステアリングスイッチ



サウンドジェネレータがあることでオモチャ感を感じてしまうこと。


サウンドジェネレータのONOFFのアクションが多いところ

などが気になるところですね。


とはいえ走りにこだわった電気自動車であることは間違いないです。







「運転じょうずなドライバーになることがモノいえるユーザーの第一歩」

(三本和彦)