ボルボ C40 リチャージ プラス シングルモーター First Impression | ギョォォォオサワのミッドナイトガレージ-コラム「driver's mind」

ボルボ C40 リチャージ プラス シングルモーター First Impression

ボルボ C40 Recharge Plus Single Motor First Impression


2024年モデルからシングルモーターのみとなったC40に試乗してきました。



以前にツインモーターのバージョンに試乗した時には

シングルでいいかなと感じてしまいましたが、

はたしてどうかなという感じで試乗してみました。


ずっと私はボルボのシングルモーターの電気自動車は

後輪駆動かと思っていましたが、

なんと以前は前輪駆動で2024年モデルから

後輪駆動になったということでした。



パワーユニットは、238ps418N.mのモーターで後輪を駆動させます。

走行用のバッテリーは73kWh

今回の試乗車は19インチタイヤ装着車でした。


走行モードの変更等スイッチやワンペダルドライブの設定などは

センターモニターの中での設定でステアリングにあるボタンなどは

表示も含めて非常にシンプルでした。


今回は高速道路の走行を含めた試乗コースで

ADASも試すことができました。


走り出しは当然滑らかですが、

ワンペダルモード設定の場合はクリープがきかないので、

アクセルペダルで細かく速度調整が必要です。

が、慣れてしまえば出力の出方も滑らかなので扱いはいいかと思います。


又、ワンペダルモードでは完全停止までしてくれます。

これは個人的には嬉しい機能です。

ただ、ブレーキ協調回生はしていないようで、

モーターだけで回生をしていて、

停止はモーターだけの力で停止保持をしているようです。

ちなみにその時はブレーキランプはついているとのこと。


回生モード時は後輪モーターのおかげか前のめりになることもなく、

後ろから引っ張られるような感じで速度が落ちてきますので、

身体がゆすられることもなく楽でした。

回生の立ち上がりもマイルドで、その割にはきちんと速度が落ちてくれるので

安心して使うことができました。


乗り心地は19インチタイヤということもあって

あたりは柔らかですが、段差を乗り越えると

コツコツとしたところもあり走りはスポーティーです。


静粛性は比較的静かな方ですが、ロードノイズは気になります。

ただ、ボディーがカチッとしているところと、

内装がびびることもないので、しばらくすると慣れてきます。


過敏なところはないものの、

ドライバーがスポーティーに走らせたいと思えば

クルマはそれに応えてくれます。


クルマが過剰にドライバーを刺激することもなく、

秘めている性能も特に主張することもなく、

寄り添ってくれるところがボルボというブランドのいいところでしょうか。



さて、アダプティブクルーズコントロール(ADAS)についてですが、

起動はステアリング左にあるボタンワンクリックで起動。

あとは車速の設定をするといった、簡単なアクションでできます。


キャンセルをする時はステアリングのボタンを押すか、

ブレーキペダルを踏むことでキャンセルできます。


所作は加速減速も滑らかです。

ちょうど良い加速と柔らかな減速で、

ドライバーに安心感をもたらします。


ステアリングアシストの介入は弱い方ですね。

カーブでの切り始めは遅い感じがします。

ドライバーが先に切り始めることもあるので、

そこだけが物足りないと感じたところでしょうか。


ボルボというブランドは運転している時には

しっかりとドライバーに対してその感覚を与えますが、

クルマを降りるとスッとその感覚が抜けてしまうくらい、

優しいブランドだということを改めて感じました。






「運転じょうずなドライバーになることがモノいえるユーザーの第一歩」

(三本和彦)