里桜は仕事が大好きだ。
楽しい時間はあっという間に過ぎる。
『お疲れさま~』
キャストが横並び…
なのに、由香だけマネージャーの前で
何やら文句を言っているように見えた。
里桜も何事かと近寄る。
ザワザワし始めた。息を呑む。
ストアマネージャーは
デスクに向かい黙って聞いていた。
『だから、どーいうことですか!!って
言ってるんです』
『認めてない人が1人だけいるってことだと言いましたよね?聞いてました?あなた』
『あなたたちは140人の中から選ばれた14人
『は??どーゆーことですか?
さっきから黙ってれば、偉そうに自分が
『由香ちゃん…』
『自分で考えてくださいね!みなさんも。
心当たりがあればわかるでしょ』
みんなに背を向け座っていた
ストアマネージャーが立ち上がる。
『はいっ!本日はここまで!!
タイムカード押して~!
そんなに給料払えないぞ~!!』
由香は真っ先にバックステージから
走って出て行った。
『やり方がよくないなと思って…
アドバイスしたらキレた。
で、ケチつけたつもりもないけど…
休みや仕事態度とか色々、
日頃から溜まってたのかな?』
『言い合いになったんだ』
『マジでムカつく~!!あの女!!』
『しっ、聞こえるよ』
『今から妹と約束あるから、ま、
『おはようござい…まぁ~す~…』
キャスト達がデスクを見つめていた。
一枚の紙切れが無造作に置かれていた…
そこには解雇書と英語で記されていた。
『え?由香…由香の!!』
『こんなみんなの見えるとこにわざと
置くなんて最悪だな、あの女』
人の悪口など言ったことがない児玉くんが
口を開いた。
『マジで性格悪いじゃん!!あの女
アタシも辞めよっかな??こんな店』
仲の良い穏やかなキャストたちが
人のことを悪くいう姿を初めて見た。
『由香はどこ?』
『おっは~!』由香が輪の中を覗き込む。
同時にマネージャーが来た。
『おはようございます』
『も~挨拶もい~や!!めんどくさ〜
『最後まで口の利き方がなってないわね
あなた。総合的に判断してあなたが私共の
経営方針にそぐわないだけのことです』
こいつだけのことだからさ』
バタン!!
ストアマネージャーが入って来た。
『おは…よ…う…』
『ストアマネージャー!!
いくらなんでも酷いですよ!これは』
児玉くんが言い寄った。
『なにがなんだか?また朝から揉めたのか
そろそろ勘弁してくれよ~』
ふとデスクを見る。表情が固まる。
『これは私に内緒でどういうことですか?
みんなやっと状況を把握した。
楽しい時間はあっという間に過ぎる。
『お疲れさま~』
バックステージに戻った。
ドアを開けた瞬間、異様な雰囲気。キャストが横並び…
なのに、由香だけマネージャーの前で
何やら文句を言っているように見えた。
里桜も何事かと近寄る。
『私はこの中に1人だけ認めてない人が居ます!!敢えて言いませんが、前々から認めていません!!』
ザワザワし始めた。息を呑む。
ストアマネージャーは
デスクに向かい黙って聞いていた。
『だから、どーいうことですか!!って
言ってるんです』
『認めてない人が1人だけいるってことだと言いましたよね?聞いてました?あなた』
彼女は、また詰め寄る。
里桜は咄嗟に左手を引っ張る。振り返る彼女に目で合図をした。悲しげな表情を浮かべ唇をへの字にした。
『あなたたちは140人の中から選ばれた14人
。つまり勝ち抜いてきたキャストです!しかも私たちが時間をかけ、選び抜いたキャストです!だから誇りを持たなくてはいけない。また私たちは、外資系の日本支社勤務です。つまり私たちも、1人ひとり見られています。私も、見られています。私はまとめる役目なので、私なりのやり方、考え方でやっています!!それに従わないなら、それも別に構いません。先ほど申し上げたように、あなた方の代わりは沢山います。やりたい子も山ほどいます!!』
由香が怒鳴り声を上げた。
『は??どーゆーことですか?
さっきから黙ってれば、偉そうに自分が
何でもできるみたいな言い方で。私のことでしょ!!どーせ認めてない1人って』
しかめっ面に皆、凍りつく。
『由香ちゃん…』
里桜が呟いた。
『自分で考えてくださいね!みなさんも。
心当たりがあればわかるでしょ』
みんなに背を向け座っていた
ストアマネージャーが立ち上がる。
『はいっ!本日はここまで!!
タイムカード押して~!
そんなに給料払えないぞ~!!』
笑いながら冗談混じりに言った。
由香は真っ先にバックステージから
走って出て行った。
里桜は、彼女が押し忘れたタイムカードと
自分のカードを押して追いかけた。ロッカーで着替える彼女を見つめ
『由香…なんかあった??』
『やり方がよくないなと思って…
アドバイスしたらキレた。
で、ケチつけたつもりもないけど…
休みや仕事態度とか色々、
日頃から溜まってたのかな?』
『言い合いになったんだ』
『マジでムカつく~!!あの女!!』
『しっ、聞こえるよ』
『今から妹と約束あるから、ま、
飲み歩いて憂さ晴らししよ!ごめんね、いつも心配かけちゃって…』
『大丈夫だよ~』微笑んだ。
その日は少し安心した里桜だったが
翌朝、大変なことが起きた…『おはようござい…まぁ~す~…』
キャスト達がデスクを見つめていた。
里桜も輪の中へ。
一枚の紙切れが無造作に置かれていた…
そこには解雇書と英語で記されていた。
『え?由香…由香の!!』
名前を叫んだ。
『こんなみんなの見えるとこにわざと
置くなんて最悪だな、あの女』
人の悪口など言ったことがない児玉くんが
口を開いた。
『マジで性格悪いじゃん!!あの女
アタシも辞めよっかな??こんな店』
仲の良い穏やかなキャストたちが
人のことを悪くいう姿を初めて見た。
みんなのその姿が辛かった…
『由香はどこ?』
その時、ドアが開いた。
『おっは~!』由香が輪の中を覗き込む。
同時にマネージャーが来た。
静まり返る。
『おはようございます』
『も~挨拶もい~や!!めんどくさ〜
結局アタシじゃん!さっさと言いなよ』
『最後まで口の利き方がなってないわね
あなた。総合的に判断してあなたが私共の
経営方針にそぐわないだけのことです』
『辞めてやるわ!こんな上司がいる会社。
みんなごめんね!!みんなは違うから。こいつだけのことだからさ』
バタン!!
ストアマネージャーが入って来た。
『おは…よ…う…』
『ストアマネージャー!!
いくらなんでも酷いですよ!これは』
児玉くんが言い寄った。
『なにがなんだか?また朝から揉めたのか
そろそろ勘弁してくれよ~』
ふとデスクを見る。表情が固まる。
『これは私に内緒でどういうことですか?
深沢さん、説明してくれないか』
みんなやっと状況を把握した。