『昨日は寝れたかしら?』
『はい。二人のために色々、お世話かけ、
すみません。急に押し掛けてしまい…』『そんなことないのよ~お盆とお正月
にしか会えないから寂しかった。いらして下さって嬉しいわ!』
祖母はとても嬉しそうだった。
それから祖母以外は車に乗り込み、
スパリゾートハワイアンへ。
着いて直ぐにフラダンスショーが始まった。ハワイの音楽、ファイアーダンス!
紀夏にとっては見慣れた光景が和裕には
新鮮で圧巻であった。たくさんの歓声、拍手につつまれた。
『では~皆さん!真似して一緒に踊りませんか~?来てください!台の上に』
普通はみんな様子を伺うところだが、
紀夏は天真爛漫なので一番乗りで台へ。
マイクを手にした司会者が
『どちらからですか?』
『横浜からです』
『さあ、皆さんもお姉さんに続いて~』
台には少しずつ人が集まった。彼は紀夏がフラダンスを踊る姿を初めて見た。普段は横浜で知り合いの、共通の友達DJのいるディスコやクラブ。フラダンスを踊る姿は見たことがなかった。DJは彼とタメ、元々、関内近辺でウェイターをやっていた共通点があるから仲が良い。
『お疲れさま~!なんだ~フラダンス
やってたんだ!知らなかったよ~』
『ん??やってないけど。
さっき見たから覚えたよ』
『そうなんだ~!はやっ!』
それから皆で、温泉に入ったり広間で
夕飯をいただいたり…
この日もあっと言う間に過ぎ…従弟や叔父とは夜半過ぎ、途中の道で別れ、二人は横浜へと走り出した。
それからトントン拍子に、
二人が引退する日が訪れた。
順調に時は流れていたと思っていた矢先、
あの出来事が起きた。