産地不明シリーズ①「五色ジャスパー」 | 鉱物でぶつぶつ

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今回から数回にわたって
産地不明シリーズを
お届けします
(と思います)

トップバッターは五色ジャスパー


ジャスパーかチャートか・・・

ジャスパーは石英の粒子の凝縮で
これは「状態」を表す

チャートは石英質の微生物堆積で
これは「成因」を表す

ということは
現状ジャスパーでも
成因はチャートということが
普通に起こるわけで
「このチャートは
ジャスパー化している」
という表現は何ら
おかしいものではない。


ともかく肌合いは


土岐石っぽい。

産地不明を無視して
「土岐石」と
バーンと言ってしまいたいぐらい。


しかし五色ジャスパーなど
全国にいくつもある

たとえば津軽錦とか。

そもそも
土岐石、錦石などを
狭義にとらえると
ウッドジャスパーであるべきだが


残念ながら
ウッドっぽさは確認できないので
ウッドジャスパーとは断定できない



少なくともチャートは
表面がザラザラしていないので
ジャスパーである
ということは言えそうである



濡らすとまたこれが・・・


なんとも鮮やか

だんだん津軽錦に見えてきた。



じゃいけん「グー」




あいこで「濡れグー」




ちなみに初歩的なことをいうと
ウッド=木
ジャスパー=石英(珪酸)

つまり
ウッドジャスパー=珪化木

なかでも珪化すさまじく
元が木とも思えないような石が
鑑賞石の世界では
特に珍重されるようだ


ところで広義に土岐石と言えば
土岐砂礫層から出土する
「礫」全般を指すこともある。


してみれば、
ウッド起源でないジャスパーも
「礫」として混じっていても
別におかしいことではない


ということで
「どこどこ石」だと
産地を冠して呼ぶことに
それほどの価値を
最近では感じていない。

産地不明・・・むしろ「上等」
と、達観し始めている。


いや、鉱物標本としては
そういう訳にもいかず
相変わらず
「産地」の呪縛に抗うこと能わず。

チーン。



《撮影》


FUJIFILM FINEPIX S1




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