皆さんご存じの通り、2024(令和6)年5月1日より1D-LSDが指定薬物とされ、11日より施行されました。

 

https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/001250836.pdf

 

この1D-LSDはLSDに似た幻覚作用を及ぼす薬物で、LSDに化学構造が似ているものだそうです。

 

今回の規制に際し、その原因に1D-LSD使用者による投身自殺が挙げられていました。

 

 

 

記事内に「 捜査関係者によりますと、ことし1月から翌月にかけて、西日本の大学に通う20代の男子学生と、都内に住む20代の女性が、合成麻薬のLSDに似た成分が入った製品を摂取したあと、マンションから飛び降り、死亡していたことが相次いで確認されたということです。 」

 

とありましたので、「1D-LSDの使用と飛び降り自殺は因果関係にあるのかな」と思った私は、その関係性を調べるべく警視庁に開示請求を行いました。内容は

 

「2012~2022年の過去10年間における都内投身自殺者の数と、その体何より検出された薬物(市販薬・睡眠薬・処方薬・アルコールから大麻・覚せい剤に至るまでの、脳に影響を及ぼすと考えられる薬物の種類と割合が分かる一切の情報」です。

 

それに対する返答が先般届きました。

 

 

①不開示 理由「当該請求に係る公文書は作成しおらず、存在しない

②一部開示 手段別、 性別、場所別発生状況については公開する

でした。

 

NHKの報道をよく見ますと、 「マンションの部屋からは、いずれも「1DーLSD」という法律で規制されていないLSDに似た成分の名前が書かれた製品などが見つかっていて、警視庁や厚生労働省の麻薬取締部は、この製品を摂取したことで錯乱状態に陥り、飛び降りにつながった可能性があるとみているということです。」

 

という事で、「自殺者の部屋から1D-LSDが見つかったからこれを使用し飛び降りに繋がったのだろう」という理由でした。そしてそれを理由に指定薬物会議が開催され、1D-LSDが指定薬物になりました。報道をよく見ますと、飛び降りを自殺とも事故とも断定していません。

 

自分としては立て続けに起こった飛び降り事件を契機に1D-LSDが禁止されたとあるので、検死の際に血液中から発見された成分がリスト化されているものだと思っていましたが、そういうデータ化はしていない、との事。

 

 

自殺者の部屋や体内から酒や精神安定剤、睡眠薬が見つかってもそれを理由に酒を禁止しようともしませんし、なんで1D-LSDが禁止になるのかなと思いました。

 

化学的な実験を通して、1D-LSD使用と飛び降りとが(相関関係でなく)因果関係であると裏付けていないわけですよ。

 

 

ちなみにDavid Nutt教授らによるランセット論文で薬物の害性をグラフ化したところ、LSDの害性はアルコールやベンゾジアゼピン系(睡眠薬)、そして大麻よりも低くランクインされていました。

 

大麻よりも少ないんですよ!

 

それが「LSDを服用すると飛び降り自殺するようになる」かのイメージを植え付けさせ、禁止する。これは横暴じゃないかという気がします。

 

警察も自殺者の血液検査をし、データ化すべきなんですよ。

 

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※真宗大谷派行円寺は高森顕徹や一万年堂出版、「親鸞会」とは一切関係ありません