ここ数年何故かハマッていた犬っこまつりですが、今年の2月9、10日までには退院できそうにないのでFMゆーとぴあの犬っこまつり特番を聞きながら病室にて楽しみたいと思います(ゆーとぴあはネットを通じて世界中で聴けます。こんな時代が来るなんて予想だにしませんでした)。
 今年も冬花火あるのかな。

秋田の冬まつりといえば、湯沢の犬っこまつりより横手のかまくらの方が圧倒的に有名ですが、自分は犬っこまつりの方が好きです。それは単なる地元ラブからでなく、まつりの「構成」によるものです。横手かまくらより湯沢犬っこまつりの方が、客を上手に歩かせるコースが出来ていた、飽きさせない構成にかつてはなっていたからです。

 横手のかまくらは同じ作り、同じサービス(中で餅や甘酒をもてなす)なので、全体を回り切りたいと思う前に飽きてしまう。どこの何がまつりのメイン、見どころなのか、どう廻ればいいのかいま一つ分からない。

 それに対しかつての犬っこまつりの方は、駅を始発点に考えてみると、

駅⇒サンロード⇒屋台⇒中央グランドのお堂群⇒振る舞い酒⇒市民プラザこけし展⇒大丈跡地雪滑りアトラクション⇒サンロード⇒駅

 始発点は駅に限定されません。どこが始発点でも上手に、その人の好みにあったルートが組めます。飲み屋やラーメン店もルートに入れられます(携帯ラジオでゆーとぴあを聴いているとイベントや駐車場情報など情報が逐一入るので、ラジオは持っていった方がいいです)。
 この、「客を上手に歩かせる」構成は、アトラクション施設においては本当に大事な要素で、この点に究極的にこだわって成功しているのが、皆さんご存知のあれ、鼠小僧です。ディズニーランド。好きに歩いてるようにみえて、実は向こう側の術に嵌まっている。ディズニーはそのために敢えて出入口を一つにしている位です。

しかしながら、湯沢犬っこまつりでは、去年の会場変更に伴い「客を上手に歩かせる」という点が失われてきた感じがします。

去年からメイン会場が駅前となりました。これは観光客にとってはあまりいいアイデアとは思えません。ディズニーランドに例えるなら正面ゲートをくぐったらいきなりシンデレラ城に到着みたいなもので、そこに到達するまでのワクワク感がスポイルされるからです。一昨年と比べ来場者数は変わらない・増えたと主催者側は主張していますが、会場を替えたことによる効果、と判断するのは早計でしょう(そもそも純粋に駅を利用した人との区別はどうやってカウントしたのでしょうか。また会場が駅前になったので来たという人とか別に集計を出したのでしょうか)。実際、駅前会場を訪れた人の意見では「中央公園の方が風情があった。駅前は周りがスーパー、倉庫で風情が無い。電車の出発音で現実に戻される」等あまりいいものはありませんでした。

 会場を選ぶ、ということはその「場の持っている雰囲気を選ぶ」事であるという事を忘れてはいけません。結婚式場もしかり、葬儀場だってそうです。要件を満たすためだけでない。雰囲気を味わうために客は選ぶのです。 今回はどういう構成になるのかわかりますが、客を上手に歩かせるというポイントは外さないで欲しいです。



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