昨日、表題の公演<出演:垣岡敦子さん(ソプラノ)、宮里直樹さん(テノール)、斉木健詞さん(バス)、村上尊志さん(音楽監督・ピアノ)>を聴きに銀座王子ホールに行ってまいりました。Hさんもご一緒です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
グノー:《ロメオとジュリエット》ハイライト
ジュリエット(キャプュレット卿の一人娘):
 垣岡 敦子(ソプラノ)
ロメオ(モンタギュー家の長男、ジュリエットと相思相愛):
 宮里 直樹(テノール)
ローレンス神父(ロメオとジュリエットを助けようとする):
 斉木 健詞(バス)
音楽監督・ピアノ
 村上 尊志

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
垣岡さんは初聴きです。

宮里さんは2021年2月、ミューザ川崎シンフォニーホール2階ホワイエの『オペラの聴かせどころをお贈りします!』<出演:宮里直樹さん(テノール)、種谷典子さん(ソプラノ)、ピアノ:水野彰子さん(ピアノ)>以来。

初聴きは2012年8月、文化会館大ホールの第10回東京音コン声楽部門本選<出場者:寺田功治さん、宮里直樹さん、嘉目真木子さん、藤木大地さん、指揮:梅田俊明さん、管弦楽:東京交響楽団>で、今回は23回目です。

斉木さんは2022年1月、足利市民プラザ文化ホールの足利オペラ・リリカ公演《椿姫》ドゥフォール男爵役<演出・美術・衣装:原 純さん、指揮:佐藤宏充さん、キャスト:大隅智佳子さん、村上公太さん、小林昭裕さん、内山信吾さん、相田麻純さん、但馬由香さん、斉木健詞さん、室岡大輝さん、金沢 平さん、内田吉則さん、管弦楽:足利オペラ・リリカ・アンサンブル、合唱:足利市民オペラ合唱団、足利オペラ・リリカ研究生 他>以来。

初聴きは2013年2月、新国立劇場オペラパレスの《タンホイザー》ラインマール役<指揮:コンスタンティン・トリンクスさん、演出:ハンス=ペーター・レーマンさん、キャスト:クリスティン・ジグムンドソン、スティー・アナセンさん、ヨッヘン・クプファーさん、望月哲也さん、小森輝彦さん、鈴木 准さん、斉木健詞さん、ミーガン・ミラーさん、エレナ・ツィトコーワさん、國光ともこさん、前川依子さん、渡邊 早貴子さん、熊井千春さん、長澤美希さん、合唱指揮:三澤洋史さん、合唱:新国立劇場合唱団、バレエ:新国立劇場バレエ団、管弦楽:東京交響楽団、他>で、今回が14回目です。

村上さんは2011年11月、第6回静岡国際オペラコンクール入賞者記念コンサート<出演:吉田珠代さん、髙橋絵理さん、イム・チャンハンさん、ピアノ:村上尊志さん>以来。

銀座王子ホールは2019年11月、福井 敬さんのスペシャルリサイタル<出演:福井 敬さん(テノール)、ピアノ:谷池 重紬子さん、スペシャルゲスト:清水華澄さん(メゾソプラノ)、ゲスト:高橋広奈さん(ソプラノ)>以来です。

ここからが本題。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

垣岡敦子さんの「AMORE 愛の歌」シリーズ第9回《ロメオとジュリエット》脚色、演出もご自身がなさっているそうです。

《カプレッティとモンテッキ》は一度ありますが、《ロメオとジュリエット》は私、初めてです。

プロジェクターでステージ正面上部にストーリーを流し、歌唱は原語で、左右袖に日本語字幕を付け、3人で上手く舞台を回されてました。

こうした形式を初めて観ましたが、これも一案だと思いました。

ストーリーに「ロメオ、あなたは、なぜロメオなの?」とか、「ノン、まだ夜明けじゃない、ヒバリじゃない、あれはナイチンゲールの甘い歌…」といったお馴染みの台詞が出てまいりました。

垣岡さんの歌唱は完成度が高く、渾身の演技も光りました。♪私は夢に生きたい♪は、煌びやかなパフォーマンスで、カデンツァでハイDを出されてました。

終演後、「初めて聴きましたが、素晴らしかったです」と申し上げたらニッコリ微笑んで下さいました。後方の席で観ていたので、お顔がよく分かりませんでしたが、お綺麗な方でした。

宮里さんは、輝くようなテノール、3年前の「伸びやかで輝くような歌唱、日本のテノールのなかでナンバーワンでしょう。他の追随を許しません。数年後迫る可能性のある若手は工藤和真さん、次に澤﨑一了さん辺りか…」の評価は変わってません。第3幕♪ああ、追放の日♪の最後はハイCでした。

斉木さんは重厚な演唱振り。6フィータ―の斉木さんは、ビジュアル的にも外国人歌手に見劣りしません。第3幕、二人が結婚式を挙げた後の三重唱♪清らかな幸せ♪のお三方のオクターブ同調に痺れました。

村上さんのピアノは、指揮者がいなくても歌唱とズレる所がありませんで、さすがだと思いました。譜めくりの助手さんに偉そうに合図するのではなく大きき頷かれ、「お願いします」の気持ちが感じられました(Hさんも同じ印象を持たれたそう←こういうことを終演後に話しあえるのが嬉しい)。

カテコの様子。かなりピンボケです(雰囲気だけでも)。左から
村上さん、斉木さん、垣岡さん、宮里さん。



正直申し上げて高いチケットでしたが(私の場合、カンフェティの4名限定の割引販売で購入しましたが、それでも9,200円という結構なお値段)、伺って良かったと思いました。終演後お三方にもお会いできましたし。



客席は9割方埋まってました。垣岡さん、お顔が広そう。女性客が大半で、男の私が見ても高そうなスーツをお召しの方とか、和服の方も20~30人いらしてました。タキシード風スーツの男性も見えてらしで、私もジャケット&ネクタイで行って正解でした。

スタンド花も5基上がっていて、一つはフレームが見えない程の花で埋め尽くされてました(あんな豪華なスタンド花は初めて見ました)。

Hさんがカートを預かって下さっていたホールの方に、カートを受け取りがてら、お見送りがあるかお尋ねになり、その予定はありませんとのお答えだったそうです。そうなれは、やはり乃公出でずんば...「宮里さんと斉木さんにお会いしたいのですが、お渡ししたい物もありますし。関係者ではありませんが、肉体関係はあります←もちろん冗談」と申し上げたら、動いて下さいました。

斉木さんとお話するのは、子どものためのワーグナー《さまよえるオランダ人》@三井住友銀行東館ライジング・スクエア1階アース・ガーデン<指揮:ダニエル・ガイスさん、芸術監督:カタリーナ・ワーグナーさん、キャスト:友清 崇さん、斉木健詞さん、田崎尚美さん、高橋 淳さん、金子美香さん、菅野 敦さん、管弦楽:東京春祭特別オーケストラ、他>以来、5年振り。

宮里さんとは、コロナ真っ只中のNISSAYOPERA《ランメルモールのルチア》で客席にいらして、軽くご挨拶した時を除くと、第九特別演奏会@東京文化会館大ホール<指揮:高関 健さん、出演:イ・ユジンさん(Ob)、半田 美和子さん(Sop)、池田香織さん(Ms)、宮里直樹さん(Ten)、大西宇宙さん(Br)、管弦楽:東京シティ・フィルハーモニー管弦楽団、合唱:東京シティ・フィル・コーア、合唱指導:藤丸崇浩さん>以来、6年振りです。

5年、6年なんて、あっという間ですね。

ここからは宮里さんや、Hさん関連の余談になります(公演のレポが薄かった分)。

宮里さんは高音で苦労されることはないそうです。課題は低音域とのこと。また以前、演奏し終わった曲について「今日、リベンジする時間があったらリベンジしたい」と仰っていたことがあります。これらのことは普通ご自分の中に収めておかれるものですが(それをポロっと言われてしまう所がいい)。これが飽くなき進歩への原動力であるとも言えそうです。

宮里さんは必要があって私に個人的連絡先を示して下さったことがございます。実は宮里さんは音楽関係で唯一アドレスを存じ上げているお方です。

演奏家の方とお近づきになれるのは大変光栄なことですが、必要以上に入り込まず、程良い距離感を保つよう心掛けております←何を偉そうに!メールのやり取りをすることもありませんし、終演後も、いつも黙礼に毛に生えた程度のご挨拶で失礼させていただいてます。

帰りは、銀座四丁目交差点から一番近いレストランで食事をしました「きのこと生ハムのスパゲッティ&オレンジジュース」。



Hさんと前に寄ったのは2020年1月、コロナが大騒ぎになる直前でした。店はその頃までは1階で営業してました。そしてここが知る人ぞ知る「ガレットオランジェ」発祥の地です(現在店頭販売はしてないそうです)。

レストランの隣が、正面にライオン像のある、あのデパートです。その地下でHさんがパンを買って帰りたいと仰るので、付き合うことにしました(人気のベイカリーです)。予想していた通り私の分までご購入でありがとう帰宅して写真を撮る前に1個は胃袋に収めてしまいました。



そのアパートじゃない、デパート新館12階に、100円返却式のコインロッカーがあるのは意外と知られてません(冷蔵用も。冷蔵用は本館地下3階にも←こちらは結構知られてます)。100円玉両替機も設置されてます(この辺りの細やかな女子力が嬉しい。昔は200円返却式でした)。

こちらは、先日Hさんからいただいた華正樓の杏仁酥(中華クッキー)ですおいしいいつもありがとうございます。



この処、履けるズボンがなくなってきてるので、大型連休前、1日置きのファスティングと1日1食で実現した決死のウエスト4センチ減が、3週間でまた元に戻ってきている感じです(ブログを書きながらチョコをぽりぽり、落ちたかけらは人差し指を押さえつけ、それ口に運ぶ)。チョコレートについては買っても食べ切れないので、Hさんにいつも大量に送りつけてます(チョコレートも宅急便120サイズになるとかなり重い)。お会いする度Hさんのお顔、どんどん丸くなられて。

Hさんには、この10日間で3回の公演にお付き合いいただきました。1週間前の大隅さんたち(大隅 智佳子さん、大川信之さん、宮下嘉彦さん、前田 美恵子さん他)のコンサートのカテコ写真(Please Click Here)左下にスマホを構えている私が写ってます、その右隣がHさんです。

Hさんとは好みも似ていて、もうお分かりでしょうが共に美形好きキャー濃ゆい系が好み。宮里さんも斉木さんも濃い目のお顔。彫が深い顔といえばクリント・イーストウッドなどが思い浮かびますが(頭蓋骨の形が東洋人と異なる)、悪いけど岡八〇は奥目なだけで我々は彫が深い顔とは認めてません。

70年代から80年代にかけて、パット・ブーンの後釜として期待されていたトム・ネザートン(当時日本の若者の関心は、多くの場合ユーミンなどのニューミュージック。トム・ネザートンとなるとかなりマニアック)。



顔良し、声良し、歌良しでしたがブレイクするまでには至りませんでした。

長身は良かったのですが、2メートル近かったのと(高過ぎ?)、金髪が弱々しい印象を与えたのかも(「オーバー6フィートで黒髪」が永らくハリウッドスターの要件でした)。

宣教師でもあるクリスチャンシンガーの立場と、エンターテイメントのキャリアのどちらを選択するか悩んでいた時期もあったようです。2018年に70歳で肺炎とインフルエンザで亡くなってます。

自転車用ヘルメット。セット(特に前髪)が乱れるのでまた使ってません。左上はバイク用のメット(バイカーでヘルメットと言う人はあんまいません)。




次回のブログ更新はメモ来月下旬(英国ロイヤル・オペラ《リゴレット》<指揮:アントニオ・パッパーノさん、演出:オリヴァー・ミアーズさん、キャスト:エティエンヌ・デュピュイさん、ネイディーン・シエラさん、ハヴィエル・カマレナさん、合唱:ロイヤル・オペラ合唱団、管弦楽:ロイヤル・オペラ管弦楽団> 6/25 @神奈川県民ホール)のレポを予定しております。


マタネ