昨日表記ご出演のコンサートを、麻布区民センター・区民ホールに聴きに行ってまいりました...「ああ、そうかい」←合いの手が入ります。ついでにお囃子も ハア ヤッショー マカショ/ヨーイヨーイヨーイトナ/キタカ サッサー コイサッサ/アカチャカベッチャカ キャカキャカキャ/ピーチクパ-チクひばりの子 ゲンパクなすびのイガイガドン←誰か止めて!!Hさんとは一昨日に続いて連チャンです。
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音譜~出演~
 大川 信之(テノール)
 大隅 智佳子(ソプラノ)
 宮下 嘉彦(バリトン)
 前田 美恵子(ピアノ)
 伊藤 ひかる(ソプラノ)
 大岡 多美子(ソプラノ)
 齋藤 和美(ソプラノ)
 櫻井 龍一(バリトン)
 地主 光太郎(バリトン)
音譜~セットリスト~
  第一部
1. ヴェルディ:歌劇《椿姫》第1幕より“乾杯の歌”(全員)
  ~みなとオペラ愛好会の演奏~
2. J.シュトラウス:喜歌劇《こうもり》第2幕より“私の侯爵さま”(アデーレ:齋藤)
3. モーツァルト:歌劇《ドン・ジョヴァンニ》第1幕より“カタログの歌”(レポレッロ:櫻井)
4. 〃 :歌劇《コジ・ファン:トゥッテ》第2幕より“岩のように動かず”(フィオルディリージ:大岡)
5. 〃 :歌劇《フィガロの結婚》第3幕より“訴訟に勝っただと?”(アルマヴィーヴァ伯爵:地主)
6. プッチーニ:歌劇《トスカ》第2幕より“歌に生き愛に生き”(トスカ:伊藤)
  ~オペラ歌手の演奏~
7. ドニゼッティ:歌劇《連帯の娘》第1幕より“ああ友よ”(トニオ:大川)
8. プッチーニ:歌劇《ジャンニ・スキッキ》より“私のお父さん”(ラウレッタ:大隅)
9. ベッリーニ:歌劇《清教徒》第1幕より“あぁ永遠に私はあなたを失った”(リッカルド:宮下)
  第二部
  ~重厚なるオペラの楽しみ~
10. ロッシーニ:歌劇《セヴィリアの理髪師》第1幕よりアリア“私は町の何でも屋”(フィガロ:宮下)
11. 〃 :歌劇《 〃 》第1幕より二重唱“あの不思議にして万能の金属”(アルマヴィーヴァ伯爵:大川、フィガロ:宮下、影歌:大隅)
12. マスカーニ:歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》より“間奏曲”(ピアノソロ:前田)
13. ヴェルディ:歌劇《仮面舞踏会》第2幕より二重唱“私は君の傍にいる”(アメリア:大隅、リッカルド:宮下)
14. 〃 :歌劇《 〃 》第3幕よりアリア“お前こそ心を汚す者”(レナート:宮下)
15. 〃 :歌劇《イル・トロヴァトーレ》第1幕よりアリア“静かな夜に”(レオノーラ:大隅)
16. 〃 :歌劇《 〃 》第4幕より二重唱“この涙をご覧ください”(レオノーラ:大隅、ルーナ伯爵:宮下)
アンコール. J.シュトラウス:歌劇《こうもり》第3幕より“シャンパンの歌”(全員)

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大隅さんは2022年1月、足利市民プラザ 文化ホールの《椿姫》ヴィオレッタ・ヴァレリー役<公演特別監督:直野 資さん、音楽監督:大隅 智佳子さん、指揮:佐藤 宏充さん、演出・美術・衣装:原 純さん、キャスト:大隅 智佳子さん、村上公太さん、小林昭裕さん、内山信吾さん、相田麻純さん、但馬由香さん、斉木健詞さん、室岡大輝さん、金沢 平さん、内田吉則さん、管弦楽:足利オペラ・リリカ・アンサンブル、合唱:足利市民オペラ合唱団、2021年度「足利オペラ・リリカ」研究科生、副音楽監督・合唱指揮:小林昭裕さん>以来。

初聴きは2011年10月、文京シビックホール小ホールの笛田博昭さん(テノール)と大隈智佳子さん(ソプラノ)のジョイントリサイタル<ピアノ:仲田淳也さん、解説・進行:フランコ酒井さん>で、今回が21回目です。

大川さんは2014年9月、新国オペラパレスでの二期会公演《イドメネオ》アルバーチェ役<指揮:準・メルクルさん、演出:ダミアーノ・ミキエレットさん、キャスト:与儀 巧さん、山下牧子さん、新垣 有希子さん、大隅 智佳子さん、大川信之さん、羽山晃生さん、倉本晋児さん、合唱:二期会合唱団、管弦楽:東京交響楽団、他>以来。

初聴きは2013年5月、彩の国さいたま芸術劇場小ホールのYNOオペラ第1作《SNOW☆WHITE》小人役<出演:湯浅桃子さん、藤田 美奈子さん、村越大春さん、大川信之さん、大山大輔さん、小林昭裕さん、浅野和馬さん、麻野玄蔵さん、田中大揮さん、新津耕平さん、台本:大野 万太郎さん、作曲:山田 香さん、演出:太田麻衣子さん、指揮:小森康弘さん、ピアノ:谷合千文さん>で、今回が3回目です。

宮下さんは昨年7月、東京文化会館小ホールの第59回日伊声楽コンソルソ本選<出場者:砂田愛梨さん、髙橋 大さん、宮下嘉彦さん、根本真澄さん、益田早織さん、奥秋大樹さん、川越未晴さん、黄 在麒さん、本多信明さん>に続いて。

宮下さんと言えば2019年、昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワで開催されたBS-TBS「日本名曲アルバム」スペシャルコンサートを聴きに行った際、♪贈る言葉♪のソロを歌っていた学生の余裕ある美声に「むむ、これは」と思いましたが、まさかその学生が4年後、日伊で最年少入賞者になるとは思ってもいませんでした。

ここからが本題です~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

“弾丸コンサート”というタイトルは、大川さんが指導をされている「みなとオペラ愛好会」の方から、会場が取れたので...と急にご連絡があり(メールや電話ではなく狼煙で←冗談ですよ)、では何かコンサートでも...というこで、人選その他をし急遽開催の運びとなった経緯からきているとのことです。

一緒に指導されている大隅女史に企画を依頼し、人選で大川さんのトサカから頭に掛けて、真っ先に思い浮かんだのが、今まさに破竹の勢いの宮下さんだそうで、ここに注目のソプラノ・バリトンコンビが実現したというわけです。

オープニングは“乾杯の歌”を全員で。

続く5曲は、主催の「みなとオペラ愛好会」メンバーによる演奏でした。オペラ好きのアマチュア演奏家ということで、皆さんそれぞれ得意の演目を演奏され、私なんぞが上から目線で言える立場では全くないですが、全員に敢闘賞を差し上げたいと思います。

“ああ友よ”(大川さん)...出ましたハイC9連発!

“私のお父さん”(大隅さん)...オペラの世界では、最近アジア人の時代と言われているそうですが、その割には日本人の歌手が世界中で引っ張りだこという話はあんま聞きません。でも大隅さんの♪オー・ミオ・バッビーノ・カロ♪を聴けば、日本にも凄い声楽家がいるなあ...と向こうの人も思うに違いないです。

“あぁ永遠に私はあなたを失った”(宮下さん)...昨年日伊で歌われた曲。コンクールでは多少緊張されていたと思います。今回の方が出来が良かったです。でもこれだけ歌えたらさぞ気持ち良かろう。

“私は町の何でも屋”(宮下さん)...これも日伊で歌われました。バリトンにとって挨拶代わりとも言える音譜ラ、ラン、ラ、レーラ音譜隣の席で聴いてらした音友市川氏が「これは持ち歌になる」と太鼓判合格

思い出すのは、バリトンに関して...初めて大西宇宙さんを聴いた時の(2013年1月)...初めて池内 響さんを聴いた時の(2014年4月)...初めてヴィタリ・ユシュマノフさんを聴いた時の(2016年7月)衝撃に宮下さんは匹敵します。

クセのない歌唱、発声が不自然でない。如何にもバリトンといった構えの歌手が多いなかにあって一頭地を抜いていた池内さんの印象に近いです。

“あの不思議にして万能の金属”(大川さん、宮下さん)...コミカルな重唱を大声量で熱唱。

“カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲”(前田さん)...ピアノソロで聴いたのは初めてで、新鮮でした。マスカーニは(これ)一発だけだったそうですが、これ1曲でも十分に価値がある、

“私は君の傍にいる”(大隅さん、大川さん)...陶酔的な愛の二重唱にうっとり。最後ハイC。

“お前こそ心を汚す者”(宮下さん)...親友にに対する復讐心と失われた愛の日々を深い歌唱で表現。聴き違いでなければ、最後バリトンの限界「G」だったと思います。

“静かな夜に”(大隅さん)...豊麗という表現がぴったりの歌い振り。

“この涙をご覧ください”(大隅さん、宮下さん)...大隅さん、頻出する装飾表現も手練れのワザ。宮下さん、堂々たるパフォーマンス。

最後は“シャンパンの歌”で、お開きとなりました。

プロもアマチュアもオペラを愛する気持ちは一緒、こういう風景は滅多に見られませんクラッカー向かって左から地代さん、大岡さん、伊藤さん、前田さん、宮下さん、大隅さん、大川さん、齋藤さん、櫻井さん(大隅さんXのカテコの写真...左下スマホを構えているのが私、その右隣りがHさん)



4年前、大隅さんのこの演奏を生で聴いてました。艶のあるお声と、高らかな歌い振りに惹きこまれましたトレビアン



表現が適切かどうか分かりませんが、オペラ界の美空ひばり...事前に幾つかチェックして臨まれるのでしょうが、自在に歌いこなしておられる印象。

~余談~

演奏とは全く関係ない話ですが、大隅さん絡みのエピソードを...

3年前の11月、Hさんと私は、八王子市上柚木公園陸上競技場(京王線「南大沢」駅からバス。私の永いラグビー観戦歴でも数える程しか訪れたことのない競技場)に大学ラグビーの試合を観に行ってました。

第1試合はメインスタンド、第2試合はHさんが席を取ってくれていたバックスタンドから観戦しました。第2試合が始まる前、Hさんが「私の斜め後ろに座っている方、大隅ちゃんのコンサートでお会いしたことがある、確か新橋のアルテリーベと、江古田の教会にもいらしてた」...

「ええ~ぇ、あの教会?」日芸の近くのあの小さな教会(練馬聖ガブリエル教会)。あのマニアックなコンサートに来ていた方が(30人いたかかどうか…)、江古田から大分離れてる八王子南大沢にラグビーを観に来ているワケがない。そもそもオペラとラグビーは結びつかない(自分のことを棚に上げて)、しかも皆さんコロナでマスクをされていて、「きっと人違いだと思うよ」と私。

しかし、Hさんは自信がおありだったようで、ハーフタイムに後ろを振り向かれて「失礼ですが、アルテリーベや江古田の大隅智佳子さんのコンサートにいらしてた方ではないでしょうか?」なんと!ピンポンでした目その方も大変驚かれたご様子でした。

その邂逅にも驚きましたが、一度お会いした方のお顔は絶対に忘れないという、HさんのAI並みの顔認証能力にも驚かされました。後ろ姿でも判ると仰っていて、昨年1,292人収容のなかのZERO大ホールで、ナント!最後列のひとつ前の席から最前列に座ってらした方を頭の形でお当てになりました目

帰りはHさんと六本木六本木に来ると決まって寄る店で(個室があるので嬉しい)「山かけうどんと、桜えびと竹の子のクリームコロッケ」。麺はかなり固め、なかなか噛めん(具は)ブドウかい?→「仮面舞踏会」第2幕より二重唱“私は君の傍にいる”←傍じゃなくてうどんです。



店を出るとき「Hさん、お手洗い大丈夫?」、「ナニ、また行くの?さっき行ったばかりなのに。小?それとも大?」と私、さすが紳士、デリカシーを感じさせる気遣い.。o○この日も家に帰って家計簿と気遣い帳をつけてからシモンズベッドに就きました。Hさんとは六本木の駅でお別れしました。

同じ日、文化会館大ホールで開催された、セクシャルハラスメント疑惑のあのドミンゴ氏のコンサート(15,000円~45,000円)、完売だったそう。

私は疑惑が晴れたか不明の(共演者の告発や、弁護士によるセクハラ疑惑に関する聞き取り調査の結果を受け、自ら非を認めセクハラ事件を一旦は陳謝したが、半年後にそれを撤回し断固として闘う意志を表明した。が、その後疑惑が一掃されたという報道は寡聞にして知らない)方の公演に伺う気にはなりません。

男の色気というのは叡智っぽくて嫌いです。如何にも品のいい紳士というのも結構危ない。

Hさんの従兄弟さんがご出演ということで観だしたNHK大河ドラマ「光る君へ」、上つ方なのにガ行鼻濁音を発音してない点が気になります。鼻濁音を発音しやすい参議(さんき゚)も参議(さん)、参議(さん)と。

尤も、やんこ゚となき方々(かたか゚た)も、鼻濁音を使われてらしたのは昭和天皇・香淳皇后・上皇までで、民間ご出身の上皇后からは天皇、皇后、愛子さまも使われていない絶滅危惧種ではあるんですが。


次回のブログ更新はメモ近々(La mer コンサート~谷原めぐみ with Friends in とよす~<出演:谷原めぐみさん(ソプラノ)、吉田 静さん(メゾソプラノ)、南雲 彩さん(ピアノ)、吉野 翠さん(ピアノ)> 5/17 @豊洲シビックセンターホール)のレポを予定しております。


マタネ