埼玉県川越市にあるコンディショニングジムBlueFit(ブルーフィット)の代表で、
理学療法士の粟生田です。
昨日予告した”リラクゼーションとなぜそれらが大切か”は明日にまわさせていただき、
前に話したことがある”アクセルとブレーキ”のくだりですが、
ホームページに記載したのをブログで書いたのと勘違いしていたので、
本日はまずそちらのお話からさせていただきます。
ます、パーキンソン病の病態と症状ですが、
中脳黒質の変性による黒質-線条体系ドーパミン作動性神経の変性が主病変であり、
”大脳基底核疾患”になります。
専門的にみると
大脳基底核は大脳皮質―基底核ループと
基底核―脳幹系を介して大脳皮質や脳幹を調整します。
前者は外側運動制御系を介して随意運動を、
後者は内側運動制御系を介して姿勢、筋緊張を制御します。
ドーパミン作動系は大脳基底核の活動を修飾します。
大脳基底核は大脳皮質や脳幹の活動を抑制することにより、
運動や精神機能を調節します。
パーキンソン病では、ドーパミン細胞が変性し、
その結果大脳基底核からの抑制出力が亢進します。
簡単いうと、
大脳基底核は歩行や姿勢、筋肉の緊張を制御しています。
「車でいうブレーキ」のような役割で、
これを踏む働きを
ドーパミン細胞が変性することによって抑制できなくなってしまう。
=“ブレーキを踏みっぱなしになってしまう。”状態ともいえます。
そのため、運動面では、
運動は減少し、運動速度は低下し、筋緊張は亢進し(固縮)、
歩行障害や姿勢障害、安静時振戦が出現します。
また精神面でも、
精神活動の停滞(うつ症状)、情動発現の減少、睡眠障害、なども誘発されます。
運動も精神も過剰にブレーキされてしまう状態です。
これらのブレーキをはずすことで
運動や精神面での活動が乏しくなるのを軽減させられると考えます。
そのために必要な要素に
大脳辺縁系(情動を司る)や呼吸・筋の過緊張などの脳幹の働きが影響しています。
なので、リラクゼーションにより、
ブレーキを強く踏まずに生活できることが期待されるのかなと考えます。
そのためには少し話は飛びますが、
風呂やアロマ、音楽などもご自身がリラックスできるのであれば
利用することも必要なのかなと個人的に思っています。
では、明日は昨日の予告通り、リラクゼーションについて書かせて頂きます!
10年のリハビリ経験をもつ健康・障害予防の専門家@あおだしんや
腰痛・膝の痛み・体力低下・運動不足、生活習慣病・脳梗塞・脳出血・パーキンソン病の
症状悪化の予防・コンディショニングのご相談もお待ちしています。