我が家の一員、ラブが今朝亡くなりました。

次女の麻未が小さい頃、ずーと犬が飼いたいとねだっていました。
当時はマンションぐらしだったこともあり、ハムスターや小鳥でごまかしていましたが、どちらもすぐに亡くなりました。

生き物を飼うということは、必ず死と向き合うことになります。
子どもに死を実感させ、命の大切さを教えるには意味のあることかも知れません。

しかし、家内も死の悲しさは味わいたく無いし、家の中で犬が歩き回っていることは考えられないと、犬を飼うことに反対していました。

ところが、阪神大震災で被害を受け、一戸建てに引越しすることになりました。
その直後に、親戚から連絡が入り犬を買わないかと話が舞いこみ、とうとう我が家に犬が来ることになりました。

生後間もない仔犬はすぐに我が家のアイドルになりました。名前も家族に愛されるLOVEと決めました。

そうはいっても、犬を飼うのは簡単なことではなく、親から離された哀しさとストレスで夜泣きはする、オシッコやウンコは至る所で撒き散らし、部屋の柱や敷居を噛みまくっていました。仕方なくケージに閉じ込めることに。

近所の友達に相談したところ、ケージからだしてあげて、躾をしたら大丈夫とアドバイスを受けて、しばらくそのお宅に預かってもらいました。

その家の大型犬がラブの教育係を引き受けてくれたのか、大きな犬の後をチビのラブがくっついて歩く姿が可愛かったなぁ。

我が家に帰ってきたラブは檻から出してもらい随分賢くなり、悪さをして怒られてブルブルと洗濯機の陰に隠れることもありましたが、徐々に我が家になくてはならない存在になって行きました。

もちろん、そんなラブを一番可愛がったのは次女の麻未。
でも、犬は家族に順位をつけて、自分より上か下を決めます。
残念ながら麻未は下に見られ、ラブの妹分と思われた様です。

それからというもの、我が家はラブを中心に回って行きます。
家を留守にする時は大変です。
食事や散歩、下の世話は誰がするのか?
ほとんどは家内なので、ラブのご主人様は彼女だったのでしょうが、私もこっそり果物をやったり、お手やお座り、待て、など芸を教えて機嫌をとっていました。

誰も居ない部屋でいつも留守番をさせてごめんね。
でも、朝起きると部屋の前で待っていてくれたり、玄関に出迎えや見送りに来てくれたりしてくれました。
ありがとう。

ソファーに寝そべりお腹をさすってやったり、鼻筋を撫でてやると眼を細めて気持ち良さそうににしてたね。
いびきをたてて眠る姿に何度癒されたことでしょう。
ありがとう。

ラブの食器にドッグフードが残っている。
あれほど食いしんぼうだったのにご飯を残すなんて、余程しんどかったんだね。

昨夜家に帰ったら、息をはっはっとして苦しそうなラブ。
夜も遅かったけど、急患で動物病院に行く事になり、家内に預けて自宅で待つことに。なかなか連絡が無いので心配だったがウトウトと。

すると、明け方麻未から電話が入った。
泣きながら、ラブが容態が悪化して苦しそうで人口呼吸器をつけている。
それでも苦しそうなので、見て居られないから、もう呼吸器を外して楽にさせて上げても良いかという。

生き物はいつかは最後の時が来る。
しかし、あまりに突然で、かけてあげる言葉が見つからない。
大阪の病院だから駆けつける間苦しませるのもかわいそうだ。
管を外して貰うことに同意した。

そのまま、家内と麻未に看取られ、ラブは旅立ちました。

家族が一人亡くなりました。
14年間、ありがとう。
我が家に来てくれてありがとう。
安らかに。

合掌
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