タイトルは水戸黄門のテーマソングの歌詞の一節。
昔、阪大のスキー実習(医療短大の時代)で毎日リフトも動いていない早朝に、
スキーの板を担いで山に登り、誰も踏んでいない新雪を1本滑って降りることをやっていた。
最初は自分一人で登っていたが、めっちゃしんどいけど気持ちいいよと話すと、
そのうち若い先生達も登り出した。
それを聞きつけた学生達も登り出し、
とうとう最終日には全員で登ることになった。

スキー靴をはいて、重い板を担いで登る坂道は人生に似ていて、
苦しくて何度も休みたくなるし、登ってきた道を振り返りたくなる(過去を振り返ること)。
でも、一度休むとなかなか次に歩き出すのがさらに辛くなるし、
振り返れば、もうそのまま下山したくなる。

しかし、小さな一歩でも動かしていればいつか山頂に到達するのである。
そこには、素晴らしい景色と達成感に満たされた喜びが待っている。

そんな山登りの途中にいつも頭に出てきたのが、水戸黄門の歌だ。(もう一つは365歩のマーチでした)


最近、体操部だけでなく、いろんな学生達が悩んでいる場面に遭遇する。
じっくり話しを聞いてあげるのだが、
本人の悩んでいることは、些細なことである。
しかし、そんな些細なことが人生をかける程の重大事に思えて悩んでいるのだ。

目の中にゴミが入ると、1日それが気になって仕方が無い。
しかし、取り出してみると本当に小さなゴミだったことがわかる。
今の悩みも、後になって振り返れば「なんだぁ、そんなことかぁ」と笑い話になることが多い。

教育実習をドタキャンするもの、クラブを休むもの、練習が上手く行かないで涙が出てしまうもの、体育祭の練習でくじけるもの、、、
でも、みんな落ち着いて考えられれば、また歩き出せる。

人はひとりじゃない。

苦しくても、その場足踏みでもいい、
脚を動かして、歩き続けていさえすれば何とかなるものさ。

もしも、あなたにも、
私にも、そんな時があったら水戸黄門の歌を思い出して、
口ずさんでみればいかがでしょう。


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ああ人生に涙あり【山上路夫作詞・木下忠司作曲】

人生楽ありゃ苦もあるさ 涙の後には虹も出る
歩いてゆくんだしっかりと 自分の道をふみしめて

人生勇気が必要だ くじけりゃ誰かが先に行く
あとから来たのに追い越され 泣くのがいやならさあ歩け

人生一つの物なのさ 後には戻れぬものなのさ
明日の日の出をいつの日も 目指して行こう顔上げて

人生涙と笑顔あり そんなに悪くはないもんだ
なんにもしないで生きるより 何かを求めて生きようよ

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1番と2番の歌詞バージョン
幻の3番と4番バージョン