挨拶キャンペーン💜
1年生の女の子が、
ゆっくり私に近づいて、
「あのね」と小さい声で話しかける。
これはきちんと聞いた方が
良い話だなと、
しゃがんで目の高さを合わせて見つめる。
「あのね、転んじゃったの」と
目を潤ませる。膝を見たら、
擦り傷が
「あれー。それは痛かったね。
辛かったのによく歩いて来れたね」と
言うと、マスクをずらして、
唇を見せる。
上唇にも擦り傷が
顔をついて転んだんだね。
「唇も痛いね。かわいそうに」と
言う私に、「保健室行きたい」と。
今はこの場を離れられないし、
かわいそうだけれど、
「そうだね。じゃあね、教室に行って、
ランドセルや荷物を置いて、
先生に『保健室にいきたい』と
お話をしてごらん。
できるかな?
あともう少し歩いたら
教室に行けるからね。
よくここまで頑張ったね」と言うと、
涙を浮かべて頷く。
もう、なんなんだ~。
このか弱くて愛しい存在は💜
痛みをがまんして、
歩いてきたかと思うと、
せつなくなってしまう。
無事保健室に行けたかな?