小学校で起こっている奇妙な消失事件、

何だか分からないけど不要と思しきものが消える事件が続いており、

四件目にして<僕>の笛のパーツの一つが消えてしまう。

 

クラスメイトの描いた絵、クラスメイトが飼育係で担当しているニワトリ、

クラスメイトが作ったものの放置されていた招き猫の形をした募金箱、

そして<僕>の、もう授業で使うことのなくなった笛の一部。

 

一体、誰が何の為に盗んでいるのか。

 

自身も被害者となったことから事件に興味を抱いた<僕>は、

ミステリ小説が好きな友人に誘われて探偵活動を始める。

 

そこにクラスの女の子二人も加わって楽しい探偵活動になるかと思いきや、

消失したニワトリが腹を裂かれて死んでいたという目撃証言が飛び出し、

不要物連続消失事件は不穏な気配を漂わせ始める。

 

調査を進める四人が辿り着く真相とは……

 

っていう、ミステリーランドという企画物による一冊。

 

主に子供へ向けた一冊ということで人が死んだりはしない、

登場人物の小学生たちが探偵活動を楽しむ様子が盛んに描かれている。

 

不可能状況といったミステリによく出てくる言葉も、

鍵の掛かった金網からどのようにニワトリを出したのか、に用いられていたり、

頻出する謎は取っつきやすいものばかり。

 

とはいえ、まんまとミスリードに引っ掛かったけど。

 

真相が明かされてからの展開もほのぼのとしたもので、

ミステリの間口を広げるという意味合いならばっちり成功しているように思えた。