■代表取締役社長の逝去および異動に関するお知らせ(訃報)
今だから言う。
正直、予感はあった。
手術後に痩せて帰ってきた、というのは、まだよくある話だからいいのだが、その後のニンテンドーダイレクトで、突如、広告塔たる『顔』の後任人事が発表された件については、誰もが違和感をぬぐえなかったのではなかろうか。
岩田社長は後任人事について、「いつまでもおっさんが出ているわけにもいかない」ということを任天堂公式ツイッター上で発言されていたけど、納得している人は、周囲にもあまりいなかったように思う。
実際、僕のツイッタータイムラインでも、「岩田社長の病状は、実はかなりやばいのではないか?」というようなコメントは散見されたが、それについて触れる人は、少なくとも僕のタイムライン上にはいなかった。
気持ちは分かる。
俺も同じだった。
言葉にしてしまうと、現実になるような気がしたんだよ。
だからみんな、あえて触れなかったんだろうな、と。
結果として、その悪い予感は、的中していた。
享年、55。
あまりに早い、死。
正直、これを書いている今でも、現実感がない。
岩田社長を見ることは、もう出来ない。
あの「直接!」を聞くことも、もう出来ない。
でも、時間は無情にも流れていく。
明日にはきっと、いつものと変わらない毎日が戻ってくるのだろう。
岩田聡という一人の人間が、いなくなってしまった。
ただそれだけの、変わらない1日が始まるのだろう。
任天堂だって、明日も変わらず営業を続けていくに違いない。
でも、今だけは、岩田社長を惜しもう。
大いに、惜しむべきだ。
それに値するだけのものを、残してきた人だから。
ありがとう、いわっち。
そして、お疲れ様でした。
天国で、大いにプログラミングしてください。
(KAY.Sak)