懐かしい街並み。
あの日まで私はこの街で生きていたんだ。
眩しい太陽の下、泣きながら歩いたラベンダーランドへの道。
今年はいつ降り出すか分からない陰鬱な空の下を車窓から眺めた。
ほら、あれが私の住んでいた場所
運転席のつくしさんに語り掛けた。
6月最期の日曜日。
風が強いのは前回と同じ。
ラベンダーのサシェに眠れぬ夜を幾度となく救われた。
ラベンダーまつりは7月上旬まで
次に向かったのはふるさと広場。
ショップで地元の野菜を買い漁る。
千円以上の買い物でくじを引ける。
つくしさんは茄子を、私は一切れのシフォンケーキを当てた。
何処かでランチをとの予定を変更。
祭り寿司を店の外で頂いた。
ひまわりはまだ硬い蕾。間近で見上げた風車。
またひまわりの開花時期に来られたらいいな。
最後に訪れたのはアンティークショップのマナーハウス。
何年も前に訪れた事がある。
あれは確か2015年の12月。
翌年の何処かで記事にしている。
蘇る記憶の中の陳列が今と重なる。
なんでここを知ったの?
不意にオーナーに訊かれた。
拡散しないでね。150人も押し寄せて来たから。
様々なケーキが並び、マダムの説明を受ける中、お目当はスコーンだから、迷いはなかった。
クロテッドクリームとマーマレード。
大きなアンティークのティーポットは手にずっしりと来た。
格調高い香りにうっとりしながらおしゃべりは続いた。
お手洗いもアンティーク。
本当に楽しかった。