人生は小さなことから大きなことまで選択の繰り返し。

出来れば一挙両得と行きたいけれど、そう上手くはいかない。

心の迷い、選ばなかった方への心残り。

振り子のように揺れる想い。




想像を超える距離。

時々湧き起こる不安を抱きながら、ひたすら歩いた。

人に訊きながら。



杉の木立を抜けて


池のほとりを歩く。

青もみじに涼を感じ

夏に咲く紫陽花に過ぎ去った季節を重ね合わせる。

気分次第でどの色に染まるかを推し量る、主体性の無い個体。


恩賜公園と関所の両方は無理だね。
どっちかだね。

見知らぬ人は言う。
二者択一。
時間とのせめぎ合い。
どちらかを選び、どちらかを諦める。
せっかくここまで来たのに。

あなたならどちらを選びますか?

そりゃ、恩賜公園だよ。
湖畔展望館からの眺めはいいよ。

でも、関所の上からの眺めもいいわよ。

夫人は言ったが、ご主人は恩賜公園の方が断然いいと言った。
選んだのは恩賜公園。


坂道を息を切らせながら延々と上った。


合間から見えた絶景が背中を押してくれた。

薄雲から射す日の光が湖面を照らす。

目的地の湖畔展望館。
ここと関所の閉館時間が一緒で、間近に迫っていた。



テラスへと出て視界に広がる青と緑の世界に魅せられる。


疲れた身体を椅子に預けて最高の贅沢を味わう。

満ち足りた気持ちは選択の正しさの証明。

それでも思考の片隅から聞こえる囁きは、急げば隣の関所も行けるかも。

顕在意識の返事はNO❗️
いくつもの誘惑がビュースポットへと手繰り寄せるから。
絡め取られた心は逃れられない。




気分はまるで探検家。
誰もいない木立や湖のほとりを歩き、ワクワク気分を味わった。

何度も繰り返す上り坂に乱れる息。


やがて終わりが見えて、辿り着いた関所資料館。
閉館後でも親切にバス停を教えてくれた。


何故か無料で入れた箱根関所見学場。

ここを通って目指すはバス停。

名も知らぬ人々の善意が繋いでくれたくれた今回の旅。
皆さまへ、ありがとう。







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