水面直下の[向こう向きバス] [向こう方向へ泳いで行くバス]
(岸ベタ向こう向きバスは除く)
1.[真正面向き合いバス]よりも弾道を見て驚くことが少ない。
[真正面向き合いバス]へのアプローチのような
前方から迫って来る弾道ではなく
見えにくい背後から頭上を越え遠ざかる(逃げて行く)
弾道なので圧迫感・威圧感を感じにくい
のではないかと考えています。
2.[横向きバス]よりもスイッチを入れにくい時がある。
頭上から前方へ遠ざかるルアーを見ながら
スイッチが入るのでこの状況では
[滞空時間が長い単調な低弾道]、若しくは
水面ギリギリではない、ふわーっとした低弾道で
じっくり見せる方がスイッチが入りやすく
着水点に追い付きやすくもなり、
それが食わせやすさにも繋がります。
(スイッチが入ると瞬時に速く動けるバスの場合、下3)
ハイシーズンの[スレた横向きバス]には
緩急の落差が激しい滑らかな急減速が効くと思っています。
3.動きが鈍いバスは食わせにくい。
(巻き系スカート増量ルアー使用時)
高活性バス、又は泳いでいる高活性バスは
バスが向く方向とルアーが飛ぶ方向が同じ場合、
体勢的にスイッチが入ると瞬時に追うことが出来るので
着水点にいち早く到達し着水と同時に食うことが出来ますが
スイッチが入っても動きが鈍くて着水点にたどり着けないバスは
着水後に巻いてくるルアーと鉢合わせ状態になり
食わせられないということが起こります。
ですので、動きが鈍いバスが相手の場合は
[真正面向き合いバス]と同様、
バスが横向き若しくは横向きに近くなる角度まで
人間側が動けるならそうします。
が出来ない場合は何度も投げて
バスの向きを変えるという作業をします。
上手くいけば向きを変えられ、
その場にステイさせることが出来ますが
向こう方向(射程圏外)へ逃げて行く場合は、
時間的にも弾道と巻きのタイミング的にも
食わせるのはかなり難しくなります。
飛んでいるところを見せてスイッチを入れられ、
着水音も消すことができ、鉢合わせ状態でも
食う間を与えられるルアーがあれば
この状況でも食う確率は上がるかもしれません。
[上から落ちてくる餌を待ち構えているバス]
[岸ベタ向こう向きバス]
背後から飛んで来たルアーが
バスの目の前で静かに着水し、
反射的に食うのは、
この釣り方に該当しないのではと考えています。
厳密に見れば着水寸前の
空中にあるルアーを一瞬でも見て
スイッチが入っている場合もあるかもしれませんが
弾道を見てスイッチが入った反応を示す、
または弾道を追う、と言った明確な反応が
わかりにくい状況なので冒頭で(除く)としています。
[水面直下より深いレンジに居る向こう向きバス]
弾道を見せてスイッチを入れることに注力します。
何度も投げてスイッチが入るたび、徐々にレンジが上がり
水面直下まで来たときには、
かなり食わせやすい状態になっています。
また、水面直下まで上がってこなくても
折り返しルアーを見上げながら体勢的に難無く追えるので
そのような状況では真正面から来たルアーと
鉢合わせしてしまう[水面直下向こう向きバス]よりも
食わせやすくなります。