飛んでいるルアーをバスに見せやすく
着水音を抑えられ、
食う間を与えられるルアーとは?
・ボリュームが大きい。
・適度な空気抵抗で弾道速度の上がり過ぎを抑えられる。
・着水音を抑えやすい材質。
・着水後、バスのレンジに速やかに合わせられる。
・食う間を与えられる速度で引ける。
〇チャター、スイムジグ、スピナーベイト、
ラバージグ、バズベイトはウェイト増減、
スカート増減で,これらの要件を満たせます。
中でもスカートを増量した
シングルコロラドスピナーベイトが
トータルで一番優れていると思っています。
◎スカート増量シングルコロラド
スピナーベイトが
この釣り方に最適な理由
・低弾道、急減速をバスに見せやすく、
着水音を抑えられ着水後
デッドスローで巻ける。
・スカートの浮力とボリュームで
沈下速度が遅く着水直後から
ほとんど沈ませずに水面直下を引ける。
・ガーグリングで
水面にラインを浸けずに済む。
・スピナーベイトのブレードの
フラッシングリズムとトンボが
ホバーリングする時の羽の
フラッシングリズムが似ている。
(羽ばたく時のフラッシングリズム)
・小さめのブレードを使うことで虫が出す
小刻みな波紋に似た引き波を立てられる
・追尾して来たバスが後ろに張り付いたとき
数百本分のスカートの先端が
バスの目の前で微妙に揺れる。
200本巻けば折り返しで
400本の先端を
見せられることになります。
◎スカート増量スピナーベイトを
使った場合のスイッチが入る要素の数。
( ) 内は強さ
1.
低弾道急減速でバスがトンボを
強く意識する(ボディブロー)
2.
スカート増量スピナーベイトを
水面ギリギリにキャストした時に
生じる風圧により引き起こされる揺らぎ
(ジャブ)
3.
着水音を抑えることでルアーを
ルアーと認識させない(ジャブ強)
4.
飛んできた方向とは逆に逃げていく。
最初に飛んでいるところを見せるから効く
(ジャブ)
5.
小さめのブレードで虫が出す
小刻みな波紋に似た引き波を出せる
(ジャブ)
6.
ブレードは速く回って本体の
スピードは遅いので
食わせる間を与えつつ
必死で逃げているように
見せられる(ジャブ)
7.
追尾してきたバスが後ろに
張り付いたとき、数百のスカートの
先端が微妙に揺れているのを
バスが見てしまう (ジャブ)
バスの目の前で、これら要素が数秒の間で連続するので
警戒心が飛んでしまうと考えています。
◎スカート増量スピナーベイトのチューニング比較(おおよそ)
・スカート ウェイト 弾道速度 弾道キレ 見せやすさ 着水音 巻き速度
50本 19g 速すぎ あり過ぎ × × 速すぎ
130本 19g 速い ◎ △ △ 速い
200本 19g やや速い 〇 〇 〇 中
250本 19g 遅い △ ◎ ◎ 遅い
350本 33g 中・速 ◎ ◎ ◎ 中・速
・スカートが多くウェイトが
重いものがスレた大きいバスに
スイッチを入れる弾道になりやすく
着水後も程よい速度で力強く巻けるので
食わせやすくもなります。
また低く投げた時に弾道の風圧で
水面が揺らぎやすくもなります。
〇スカート
・スカートは弾道・着水・スイミング、
どの観点からみても
やや太めでやや硬いものに
良い印象を持っています。
弾道的には
「やや太めでやや硬いものが投げやすい感じがする」
程度ですが、細く柔いスカートは
着水音を抑えようとすると
かなり多く巻かないといけなくなり
例え多く巻いても太くて硬めのスカートと
比較して着水音は消しづらいです。
スイミング時、柔らかいスカートは
僅かな手元のブレでも
そのブレがスカートに反映されてしまい、
後ろに張り付いたバスに見切る口実を
与えてしまいます。
後ろに張り付いたバスには
ヘタに動かさない
一定リトリーブが良いと
昔から言われています。
◎スカートを多く巻くときの注意点
・スカートを多く巻くと浮力が増し
立ち上がりが悪くなり姿勢も
安定しにくくなります。
そういう時はフックポイント側に
スカートを盛りシャンクより下側を
スクようにします。
(スイミング時の姿勢で説明)
・フックポイント側にスカートを
盛ることで
ブラシガードの役割をし
引っ掛かることが少なくなります。
巻量が多い場合はフックが
大きいスピナーベイトを使います。
・スカートを2段に分けることで
スイミング時のボリュームを
1段巻きよりも小さくできます。
(飛行時は見せやすさ重視でボリューム大が良い)
スカート300本の場合
1段巻き (300本一括り) 飛行時、300本 スイミング時ボリューム大
2段巻き (上100本、下200本) 飛行時、300本 スイミング時ボリューム中
◎ブレード
・大きく重いブレードは着水時に
水面をたたいて余計な着水音が
出てしまいます。
そのうえスカートを多く巻くと
ブレードに干渉し
回転が妨げられるので小さくても
十分な引き抵抗が得られる
コロラドブレードの#3前後が
適しています。
◎カラー
・太陽の光を受けて飛ぶトンボの姿
が水面に映ると白く光って
見える時があります。
それが理由で昔はクリア系の
スカートをよく使っていました。
水中のバスにどう見えているかは
実際のところわかりません
クリア系の増量スカートは
飛んでいるところを
見せやすい色だと思います。
クリアと言っても完全な透明ではなく、
多数巻くことで白っぽくなります。
白・黒・チャート・赤・ピンク
その他でもスイッチが入ることを
確認しています。
見やすい色を使うとボリュームとの
相乗効果で、さらに見やすくなり
弾道のコントロールがしやすくなります。
サングラス(偏光グラス)をすると
水面の境目が見づらくなり
水面ギリギリに投げるのが
難しくなると❶でも書きましたが
派手な色を使うと多少マシには
感じます。黒や虫系の色だと
キャストミスが増えます。
着水してからの食わせやすさは
黒・虫系が一番だと思います。
◎ウェイト増量とその注意点
・シャンクにスプリットシンカーを
カシメて増量しますが、
そのままだと、
ぶつけた時に割れ目が広がり
次のキャストで飛んでいく
可能性があります。
非常に危険なのでシンカーを
釣り糸で包み込むように
何重にも交差させ、しっかり結んで
飛ばないようにする必要があります。
◎微調整その他
・アッパーワイヤーを外側に広げると
弾道が上げ基調、狭めると下げ基調。
(アッパーワイヤー短めの
スカート増量シングルコロラドの場合)
・スカートを短めに切ってスイミング時の
ボリュームを小さくする。
短くし過ぎると着水音が出やすくなります。
・シャンクにカシメたシンカーの
縛り具合を調整し
力を加えた時だけ上下に
動くようにすることで
重心位置を変えられる。
弾道やスイミングの微調整に。
◎スレた大きいバスを釣る場合は
スカート増量スピナーベイトを
バスの目の前に
着水させるのではなく
水面ギリギリの低弾道でキャストし
バスの視界に入る辺りで急減速しながら
弾道を通過させることが重要です。
(緩急の落差が激しいなめらかな急減速)
難しい魚は少しでも弾道が浮いてしまうと
反応しないことが多々あり
着水後の見切りも早いです。
あまりスレていない若しくは
水がクリアで活性が高い大きいバスは
少々弾道が浮いても比較的簡単に
スイッチが入り釣れる場合があります。
〇この分野はまだまだ
未開拓だと思っています。
ルアーも含めてもっと
理にかなった方法が
この先見つかるかもしれません。