サヨナラ3歳、こんにちは4歳Happy Birthday 冒険ライド@諏訪湖一周 | 地球一蹴、ちゃりんこ世界一周の旅 ー Rio Cycling Around The Earth

地球一蹴、ちゃりんこ世界一周の旅 ー Rio Cycling Around The Earth

2007年3月9日より 約9年をかけて157ヶ国155,502kmを走る。
I am traveling around the world, over 157 countries on a bicycle from 2007 to 2016.

★Around The World : 3,401 days    : 世界一周3,401日間  

☆161 countries : in Nagano, Japan.    : 161カ国目・現在地:日本 長野県  諏訪地方

★Total Distance 158,406k km                : 総走行距離:158,406km

 

【サヨナラ3歳、こんにちは4歳Happy Birthday 冒険ライド@諏訪湖一周】

 



「ダディ、この道はママの道だね。だって、この先を行けばゴールでママが待ってるんだもんね!僕、頑張るよ!」

自転車冒険家デビュー戦は、約5時間半、距離18.4km、気温27度。

もしかしたら世界最年少で、諏訪湖を一周したかもしれないな。

私が初めて諏訪湖一周したのは、8歳の時に兄と一緒だった。

すでに親父越えをした輪人に、期待をかけちゃいけないのだが、我が子の精神力と体力の強靭さにこの先の未来にワクワク・ドキドキしてしまう。

実は3歳の誕生日の時に、輪人と約束をしていた。

「次の誕生日になったら、諏訪湖を一周したい!」

その約束を守るべく、1年前から予定を入れないように、かつ予定を入れなくても良いように仕事を調整してきた。

関係者の皆様には、大変ご迷惑をおかけした。

輪人との初めての親子冒険は、決して楽ではなかった。

午前はストライダーで登園、親子参観日の後の午後イチからのスタートとなり、条件は決して良くない。

当然体力も必要だが、集中力を切らさない声がけのコーチング。

強化子となるご褒美のおやつタイムや、遊びの設定や、次の冒険へのワクワク・ドキドキの想像を膨らまさせる。

集中力の切れた子どもにとって、諏訪湖は誘惑一杯の場所。

遊具や虫や、木々や石、仏像やモニュメント、船や車やD51や足湯やトイレetc…

運動効果で代謝が高まり、いきなり大便コール。

後半につれて、立ち止まる回数も増える。

口数が減るのではなく、逆に口数が増すことでしんどさが伝わってくる。

すっかり陽は落ち、風は冷たくなってきて、夕立モードで、輪人も私も不安になってきた。

父として、そして野外活動指導者としてもまだ未熟者。

それでも輪人の冒険を支えるために、ファーストエイドの保持、エイド食や水分、環境変化に適応できるウェアの用意。

「輪ちゃん、無理しなくていいだよ。ダディは、今日は十分歩いたと思うよ。帰っろっか?」

口を尖らせた輪人。

「嫌だ!お母さんが待ってるもん!」。

再び進み出す。

父としても、息子に対しての教育のあり方を学ぶいい勉強となった。

諏訪湖を歩いてみると、ゴミの多さにも気づく。

ゴミ拾いをしながら進む輪人。

湖畔を歩く亀に元気をもらい、動植物との距離感についても教える。

 



Leave No Traceで学んだことを我が子で実践。

そして現在勉強している臨床心理について、子供の成長のための心理的アプローチが非常に役立った。

親も子も我慢をし、そして共に頑張る時間。

冒険の最後には、旅となり、終わりを悲しむ輪人のたくましい姿があった。

 



スタートした場所にゴールがある。

諏訪湖一周の良さは、そんな達成感を味わえる環境にある。

息子も私同様、諏訪湖を一周して、これが海でないことを知ったようだ。

ママの道と名付けたように、ゴールではママと娘の夏輪が笑顔と涙で待つ。

「ダディー、終わっちゃったよ、次はどこ走る?僕、冒険家になりたいよー!」

ヤル気スイッチ、今こそチャンス!

親としては、チャレンジの環境と、それを安全にサポートする知識とスキル、そしてメンター指導者としてのメタスキルの鍛錬が必要だ。

親が直接サポートしてあげられるのも、きっと12歳まで。

残り8年、悔いのないように息子と娘と過ごすぞ。

輪人くん、誕生日、おめでとう。

そして諏訪湖一周素晴らしかったよ。

君は立派な冒険家だ。