★Around The World : 3,401 days : 世界一周3,401日間
☆161 countries : in Nagano, Japan. : 161カ国目・現在地:日本 長野県 諏訪地方
★Total Distance 158,406k km : 総走行距離:158,406km
【サヨナラ3歳、こんにちは4歳Happy Birthday 冒険ライド@諏訪湖一周】
「ダディ、この道はママの道だね。だって、この先を行けばゴールでママが待ってるんだもんね!僕、頑張るよ!」
自転車冒険家デビュー戦は、約5時間半、距離18.4km、気温27度。
もしかしたら世界最年少で、諏訪湖を一周したかもしれないな。
私が初めて諏訪湖一周したのは、8歳の時に兄と一緒だった。
すでに親父越えをした輪人に、期待をかけちゃいけないのだが、我が子の精神力と体力の強靭さにこの先の未来にワクワク・ドキドキしてしまう。
実は3歳の誕生日の時に、輪人と約束をしていた。
「次の誕生日になったら、諏訪湖を一周したい!」
その約束を守るべく、1年前から予定を入れないように、かつ予定を入れなくても良いように仕事を調整してきた。
関係者の皆様には、大変ご迷惑をおかけした。
輪人との初めての親子冒険は、決して楽ではなかった。
午前はストライダーで登園、親子参観日の後の午後イチからのスタートとなり、条件は決して良くない。
当然体力も必要だが、集中力を切らさない声がけのコーチング。
強化子となるご褒美のおやつタイムや、遊びの設定や、次の冒険へのワクワク・ドキドキの想像を膨らまさせる。
集中力の切れた子どもにとって、諏訪湖は誘惑一杯の場所。
遊具や虫や、木々や石、仏像やモニュメント、船や車やD51や足湯やトイレetc…
運動効果で代謝が高まり、いきなり大便コール。
後半につれて、立ち止まる回数も増える。
口数が減るのではなく、逆に口数が増すことでしんどさが伝わってくる。
すっかり陽は落ち、風は冷たくなってきて、夕立モードで、輪人も私も不安になってきた。
父として、そして野外活動指導者としてもまだ未熟者。
それでも輪人の冒険を支えるために、ファーストエイドの保持、エイド食や水分、環境変化に適応できるウェアの用意。
「輪ちゃん、無理しなくていいだよ。ダディは、今日は十分歩いたと思うよ。帰っろっか?」
口を尖らせた輪人。
「嫌だ!お母さんが待ってるもん!」。
再び進み出す。
父としても、息子に対しての教育のあり方を学ぶいい勉強となった。
諏訪湖を歩いてみると、ゴミの多さにも気づく。
ゴミ拾いをしながら進む輪人。
湖畔を歩く亀に元気をもらい、動植物との距離感についても教える。
Leave No Traceで学んだことを我が子で実践。
そして現在勉強している臨床心理について、子供の成長のための心理的アプローチが非常に役立った。
親も子も我慢をし、そして共に頑張る時間。
冒険の最後には、旅となり、終わりを悲しむ輪人のたくましい姿があった。
スタートした場所にゴールがある。
諏訪湖一周の良さは、そんな達成感を味わえる環境にある。
息子も私同様、諏訪湖を一周して、これが海でないことを知ったようだ。
ママの道と名付けたように、ゴールではママと娘の夏輪が笑顔と涙で待つ。
「ダディー、終わっちゃったよ、次はどこ走る?僕、冒険家になりたいよー!」
ヤル気スイッチ、今こそチャンス!
親としては、チャレンジの環境と、それを安全にサポートする知識とスキル、そしてメンター指導者としてのメタスキルの鍛錬が必要だ。
親が直接サポートしてあげられるのも、きっと12歳まで。
残り8年、悔いのないように息子と娘と過ごすぞ。
輪人くん、誕生日、おめでとう。
そして諏訪湖一周素晴らしかったよ。
君は立派な冒険家だ。