★☆★Around The World・・・2,383days ★☆★
★☆★123countries ・・・in Guadarahala,Mexico ★☆★
★☆★Distance ・・・ 2,120km(Total Distance130,240km) ★☆★
I lost in Cactus’s forest.
Who is people,me or them?
My conversation amigo is only them.
‘’Hala! Como esta? Soy Rio!!!''
カリフォルニアで無数の恋に落ちた。
どの出会いも華やかさと軽やかさを持ち併せていた。
僕はすっかり背骨をぬかれた軟体生物のように、ぐにゃりとなった。
当初の予定ではアメリカ滞在許可日数を1ヶ月以上残す予定だったのに、ずるずると期限切れの日に追われるように当日出国した。
振り返ると北米での出会いはどれも偏愛するような矛盾をはらんでいた。
後ろ髪をすべて引き抜かれるくらい強い力で後ろを振り返るが、行かなくてはならない。
そこにはこれから振りかかるであろう、厳しい中南米の旅の恐怖も手伝っていた。
散々、「メキシコはやばいから、マジで気よつけて!!!」と会う人すべてに言われた気がする。
西アフリカの経験から、外圧よりも怖いのは内圧だと自分に言い聞かせ、久々の国境越えをした。
国境を越えるなり、すえた臭いとドブ川で生活する無数のバラックが目に入った。
そしてメキシコ料理最初の屋台で食べたタコスでいきなり腹をくだした。
「やっぱ旅はこうでなくっちゃ・・・」
北米でのぬくぬく生活から離れ、こたつから急に外に出た寒気のような、ずぶずぶと身体中を刺激する要素を肌が感じている。
「Hola,amigo!Como esta?」
縦揺れではなく、ラテン特有のリズムで身体を横に揺らす肉感的な子女。
「ラテン女の若さは、ただそれだけで殺人的な美しさを持つ。」
確かに言われた通りだ。
フェロモンなんて甘美なものでなく、もっと獣が放つ直接的な臭いがする。
俄に張り出したシールドが剥がれていく。
わかっていたことだが、すべては自分の中にある。
俄雨上がりは特に気持ちがいいことを僕は知っている。
久々に種類の違う高揚感に鼻息を荒くする。
バハカリフォルニア半島を走り続けると、3週間電子音から離れた。
話相手となるのは、人間がサボテンになったと言われても疑わないような彼らだった。
サボテンの森、彼らの存在と僕の存在の違いを見失う。
どっちが人間だっけ??
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