内地の風を再び感じて | 地球一蹴、ちゃりんこ世界一周の旅 ー Rio Cycling Around The Earth

地球一蹴、ちゃりんこ世界一周の旅 ー Rio Cycling Around The Earth

2007年3月9日より 約9年をかけて157ヶ国155,502kmを走る。
I am traveling around the world, over 157 countries on a bicycle from 2007 to 2016.

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 函館から三時間半。
空気が変わった。
外に出ると懐かしい匂いと、夏の到来を教える蒸し暑さ。
季節はちゃんと変わっていく。
「旅に出て、とうとう二つ目の季節かぁ。よっしゃー行くぞぉー!」
その確かな一歩を味わう。
フェリーから陸上までの。
それは同時に北海道の魅力からの束縛解放と、沖縄へ向かっての南下を意識決定づけるもの。
「よっしゃー行きますよー!」
久しぶりに東北の街を走る。
町も田も畑も北海道とは違う。
それは人も同じ。
あの東北人独特の優しさを感じる。
北海道人の気さくさとはまた離れたもの。
心が温かくなるのを感じる。
青森から約30km。
ここでかわらんともお別れ。
彼女は鰺ヶ沢まで。
自分は岩木山麓の『岩木山神社』まで。
「じゃーな!またどこかで!」
風のように消えていく。

 多少の上りを楽しみながら、久々のチャリを満喫。
やはりチャリは多少でも毎日乗らないと調子が狂う。
ついにそういう存在になってきた。
もう少し乗りたいと思ったところで岩木山神社に到着。
ここの神社は素晴らしい。
想像していたものとはかけ離れて立派。
鳥居から本堂まで500mはあるだろうか、真っすぐと伸びる参拝道はまるで熊野古道のよう。
神社の裏手には仁王立ち岩木山。
ひとつ鳥居をくぐるたんびにまた新しい期待をさせる。




突き当たりには東北最古の本堂。

脇には岩木山までの登山道。

すぐに気に入ってしまった。
今日は目の前のバス野宿決定!

通りすがりの近所のおばあちゃん『中野みつ』さん登場。
まるで日本昔話に出てくるようなあばあちゃん。
この村を出たことがないためか、自分は海を渡ってきた異国人。
とにもかくにも安否を気遣ってくれる。

わざわざ自宅まで戻ってお弁当と『岳温泉』無料券をくれた。

ありがとうございます!
それでは明日の岩木山登山のあとに浸からしてもらおう!


120日目走行距離:75・38km