玉三郎さまライブ@ブルーノート東京 | Gwenhwyval(グウェンフウィファル)の舞台日記

Gwenhwyval(グウェンフウィファル)の舞台日記

鑑賞は生中心主義。自分の眼でライブで見たことを中心に、語ろうと思います。


2024年3月18日18時スタート

ブルーノート東京、とても素敵な空間だと思います。地下結構深いのに淀んでない。
お酒もアペタイザーもホテル並みのプライスだけど店員さんもプロ!って感じだし…お給料が(この30年)上がらない日本、きちんと訓練を受けた人に動いてもらうのには、相応の対価を払うのは当たり前、と覚悟した方がいいんだろうなーと思う今日この頃です。

さて、玉三郎さまのライブコンサートは2年ぶりです。

虹のできる訳(井上陽水)→あなたがどこかで(玉置浩二)→雨(玉置浩二)→つめたい部屋の世界地図(井上陽水)

と、まずは陽水さんと玉置さんの歌が続き…本当にお好きなのねーいえいえ、私も大好きですけど。クールで哲学的、説明しすぎない歌詞なんかがお好みなのかな。

そして、洋楽へと移る。

マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン(タイタニックの主題歌)→薔薇色の人生→サムワントゥ ウォッチ オーバーミー→センド インザ クラウンズ 

私は、ピアノ(&コンサートマスター?)のかたのすぐそばに座っていたのですが、このかたのピアノがまた素晴らしくて…。玉三郎さまのテンポや動きにさっと合わせ緩急つけて。鍵盤へのタッチはこのうえなく優しい。
そしてクライマックスへ。

人生は歌だけ→マイウェイ

…マイウェイね、「私には愛する劇場があるから」「全ては神様が決めたままに」って歌詞になってて…もうね、涙。

最近、ステージ観ては泣いてばかりいるんだけど、その涙のわけはいろいろ違うのだ!(と、言い張る)
「COME FROM AWAY」では濱田さんの上手さと、ここにこの歌を持ってくる構成の秀逸さと、人生への愛情に泣いた。
「VIOLETOPIA」では(何度でも言うが)あまりの綺麗さを処理仕切れずに泣いた。

そしてたま様のマイウェイに泣いたのは「彼の人生へのリスペクト」これ以外ありましょうか…歌詞と彼の道程がぴったり合ってるんだもの。
坂東玉三郎という不世出の歌舞伎俳優の生涯を、それほど詳細に知ってるわけではないけど、この年齢まで舞台に立ち、演じ、全力で歌うにはどんな訓練と節制が必要なことか。

そして後半は定番のかずかずを。
やはり知ってる曲を聞くのはいいですね。

最後のワルツ→ラストダンスは私に→星降る夜に出かけよう→愛の讃歌→星に願いを

…以前は4日くらいライブされてたように思うんだけど、今年は2日だけ。
やはりいろいろ調整されてるんですかね…。
それでも、2年前と何の遜色もない、つよく優しい歌声でした。上手く歌おう、作品としてまとめよう、とかではなくて、心情を歌おう、今の自分を伝えたい…という歌い手に、私は心惹かれるのだな…。

また来年も、聞けますように。

話足りず飲み足りず食べ足りず、寄ったお店のたまごサンド。たまごやきにパンが挟んである。