my楽「RRR」「VIOLETOPIA」で泣く。 | Gwenhwyval(グウェンフウィファル)の舞台日記

Gwenhwyval(グウェンフウィファル)の舞台日記

鑑賞は生中心主義。自分の眼でライブで見たことを中心に、語ろうと思います。

 

 
2024年3月17日15時30分公演
 
下級生の方にチケットを出していただき、拝見できました。とてもいいお席で感謝しかない。下級生がこんなチケット難公演で出してくれる大変さ、わかってるだけにほんとに応援したくなります。
 
さて、マイ楽。R×3とショー、ごちゃまぜでいきます!
 
星組は本当に歌がよくなった…としみじみ。センターが変わると、その組の色が音を立てて変わる。
ショーの方の話だけど、プロローグのかりんちゃんの銀橋歌なんて、「??誰が歌ってるの?」って思いましたもん。お芝居のコーラスもいいですよねー力強い。
 
R×3は本当に楽しい。
思うんだけど、ありちゃんのすらっとしたスタイルに可愛い顔、でもそれにお髭がのってて苦心して男臭く作ってる…というジェンダーの境目いったりきたりというのが、宝塚歌劇を「虚構の果て」「この世ならぬもの」と思わせてるのだろう。こんな人現実にいないもの。
それから連想を繋げると、4番以下、えまちゃんや天飛さん、きしょうさんは取り立てて男っぽい造型ではないと(私は)感じる。今回のR×3が特に…かもしれないけど、とっても中性的。
これはやはり、ことちゃんの作りの影響なんだと思います。いい悪いではなくてね。トップさんはそれほど影響が大きいんだなーと認識を深める私。
 
最初くらいに見た感想に「ジェイクの変節がよくわからない」と書いたけれど、私、勝手に納得しました。
ジェイクはナートゥダンスで負けたとき、ちょっと気持ちよくて、なんだか少しだけ、心を許したんじゃないかな、インドの人たちに。ビームに、ラーマに。
大劇場で観たときには、かりんちゃんの「タンゴ!」「フラメンコ!」のポーズには、なんだか「おいおい…」と思ったものですが、だいぶ進化しましたね。まだ先は長い。頑張ってください!
(極美贔屓なのでコメント多くなるのご容赦くださいまし)
 
「VIOLETOPIA」は相変わらず、客席降りの時の「走れ走れ走れ!」というシーンの意味が分からないままなんだけど、まぁいいか。
プロローグはテーマソングの歌い継ぎ。それまで同じ歌を3番手や2番手が歌い続けていても、トップスターがセンターに立って銀橋に向かうときになって、初めて観客は手拍子をする。盛り上げる。
それは他のどんな組のショーでもほぼ同じ。
本当になんと、よくしつけられた観客なことか。
そこで、一緒に見て一緒に拍手始める方々につい「同志よ!」なんて思っちゃったりするんですよね。
まぁこういうのが「めんどくさい」と思われてしまうのかもしれませんけど、別にファンはビギナーの方々が拍手しそこねても責めたりしない、全然しないのでどうぞご安心、ご安全にご覧いただきたいです!
 
なんだかねー本当にこのショーの意味がどうとかなんてことよりも、あんまりにも綺麗で光が溢れていて、受け止めきれなくて、ジェンヌさんたちがただ動いてるだけで、泣けてきてしまいました。
 
この2週間弱、ミュージカル、ストプレ、ライブコンサートなど、それこそいろんなものを見ましたが、「綺麗なあまり、泣く」というのは宝塚歌劇以外にありません。この圧倒的な「美」は一体、何事なんでしょう。
観劇回数の記録をつけ始めてから15年ほどになりますが(アメブロはそんなにならない)、私はこれに慣れたり飽きたりすることが、ない。他のどんな舞台体験にもない、心と眼が揺さぶられるエンタテイメント。
 
そこそこ長く見ていると、いろいろなことが起こる。
だけどこのエンタメは唯一無二だと確信しています。どんなに他のものに心惹かれても、見ないわけにはいかない。
誰もが戻ってくる。そんな場所なのだと思います。