
2021年10月15日14時30分公演
来週18日に配信があるらしいので、ご覧予定のかたは閲覧ご注意くださいませ。
そしてもちろん、完全なる個人の感想です。
いやまあ、なかなかの珍味で結構楽しかったです。「アウグストゥス」よりは文句もつけやすく、「邪馬台国」よりは腹も立たず。なんか、それなりカタルシスはあるかも。
テーマ…はわからなくもなくて、おだちん演じる主人公の魅力的な人柄を描こうと思ったのだ…とは感じました。
(そしていうまでもなくおだちん超熱演)
…なんですけど、なんで舞台がここに移る?とかの必然性が全く見えず、荒唐無稽の一歩手前。
月組さんの芝居上手な場面があちこちにあり、そこだけではかなり面白いのだけど、全体バランスからするとビミョー。そしてなによりクライマックスのあの長い見せ場…というか全く見せ場になってなくておそらく客席は「いつ終わる」と固唾をのんでたかと。
(私はつい目が泳いでしまって、このためにこのセット作ったのかよーと、氷柱なんかを眺めてた)
そのあとヒロインが下手から飛び出して来たときには
「こ、こんどはなに」
とマジで思いましたwww
で、いきなりの場面転換で呆気にとられてるうちに幕(笑)
もうね、途中でいろいろ笑いたくなったりして、マスク観劇でよかったなーとか思いました。
ここまで潔いといっそ分かりやすい。
とにかく、月組子さんたちの上手さが全て。
おだちんは完成に近いし(わたしてきには歌にもダンスにも注文はなくもないが、それを凌駕する良さがある)、ヒロイン、きよらさんは歌もダンスも上手い。
重々存じ上げてますがからんちゃん、やすくんの達者さ、ギリギリやぱるてらいっせいくんたちの軍服のかっこよさ…眼福。
ゆりちゃんも綺麗だった。
一番の文句は、ジャズのはずなのになんで途中から昭和歌謡なのよ、ってところかな。ほんとにもうwww
こんなこと言っては申し訳ないですが、もはや若い先生方と重鎮の方々との作品の差が…。
まあ、求められてるものが時代によって変化してるのかもしれませんしね。
いや、突っ込みどころ満載どころか、そのための作品か?みたいな←す、すみません。
でも意外と楽しかったのはなぜ。
友人とあーでもないこーでもないと語り合いながら帰途につきました。
いろんな楽しみかたがあるものです。