次郎物語 上 に引き続き、500ページ超えの大作。
にも関わらず、またもやスイスイ読めてしまいます。
分厚いからといって、読むのに時間がかかるとは限らないんですね。
授業を切って読破する。
いいんでしょうか?
人生何でもいいんです。
"無計画の計画"という概念の存在によって、僕の恩人はこの本を教えてくれたのですが、少しこれに似たようなことをヒッチハイクを通して感じていたこともあり、僕は間違っていなかったのかと、少し感動しました。
この概念を分かりやすく言い換えるなら、"人生を動かして行くほんとうの力は、あんがい僕たちの知らないところにある"ということになるとおもいます。
僕は人生という規模で考えていたわけではないですが、1日のヒッチハイクという規模で似たようなことを感じていたんです。
なぜか終電までには関西にたどり着けてしまうことが多いんですよ。
タブーを侵さない限りはの話ですが。
それはいいとして、
"こだわりにこだわって、こだわりぬいたところに、本当にこだわらない道がひらけるのだ"
とか言われるともっと色んなことにこだわりを持ちたいと思ってしまいますよね。
僕にも流れている日本人の血を信じるなら、もっとマニアックな生き方を実践できるのではないかと思うんですよね。
まだ見ぬ世界へ到達するためにも、さらなる努力を重ねたいものです。
人として正しく生きる。
この本の中ひ出てくる教え的なものを古臭いとして切り捨てるのはもちろん簡単なのですが、この本が書かれたときもその教えは古臭かったわけで、古臭いのに今もなお受け継がれている考え方って知って損はないと思うんですよね。
ちょうど五一五事件の頃が舞台として出てきていて、その頃のことをより深く知るためにも、いい本だと思います。
下村湖人の最高傑作としての小説には今の僕では気づけないことももっとたくさん書かれていたりすると思うので、折に触れて読み返したいと強く思います。
こんなに長いのに無駄のない小説に出会えた幸せは、なかなか味わえるものではないと思います。
座右の書を決めるなら、間違いなく入ってくる本です。
また読むことを心に決めて。
39冊目完。