ついに舞台はヨーロッパ。
デリーからロンドンまでバスだけで行くという酔狂な旅も終わりを迎えようとしているわけですね。
無計画旅行の極意は、自らの直感に任せて放浪することなり、と言わんばかりの旅本でした。
著者は放浪に任せきった結果として、ガイドブックなどには乗っていないであろう絶景に辿り着き、旅の終了を実感したと思うんです。
もし仮にガイドブック通りの絶景を見たとしても、ただガイドブックに従ってそこにたどり着いて、その絶景を見ただけなら、あまり心に響かないと思うんですよね。なぜならその風景自体はすでに写真で見たことのあるものだから。
でも自らの心に従って、無駄に放浪した結果としての絶景なら、それはきっと心に刺さるものになると思うんですよね。たぶんその絶景は、そこにたどり着くまでの、思わぬ出会いなり苦労なりというものがセットとなって心に刻まれるから。
無計画旅行って色々な可能性を排除しているようでいて、本当は想像以上に色々なものを教えてくれる気がします。
人がなすことである以上、旅も時々良くて時々悪いレベルのものでいいと思うんですよね。人との出会いが左右するものである以上、それは避けられないものでしょう。
ただ、現地でかまってくれるのは、老人か子供だみたいなことが書かれていて、確かに~とか思ってしまって、面白かったです。"暇人には暇人を"みたいな世の中の道理⁉︎なんですかね。
ということで29冊目完。