絵画BLOG-フランス印象派 知得雑話 -276ページ目

雑話3「印象派の価格」

印象派の絵の値段って、どのくらいだとお思いますか?

単純に高いとお思いの方は沢山いらっしゃっても、具体的な数字が出てくる方はほとんどいらっしゃらないと思います。


ここに興味深いリストを上げてみましょう。

現在判っている中で、世界で最も高く売れた絵画トップ11のリストです。


1.ジャクソン・ポロック 「No.5、1948」 1億4000万ドル

2.ウィレム・デ・クーニング 「女Ⅲ」 1億3750万ドル

3.グスタフ・クリムト 「アデーレ・ブロッホー=バウアーの肖像Ⅰ」1億3500万ドル

4.パブロ・ピカソ 「パイプを持つ少年」 1億420万ドル


パブロ・ピカソ「パイプを持つ少年」1905年

5.パブロ・ピカソ 「ドラ・マールの肖像」 9520万ドル

6.グスタフ・クリムト 「アデーレ・ブロッホー=バウアーの肖像Ⅱ」8790万ドル

7.フランシス・ベーコン 「3連祭壇画」    8630万ドル

8.ビンセント・ファン・ゴッホ 「ガシェ医師の肖像」 8250万ドル


フィンセント・ファン・ゴッホ「ガシェ医師の肖像」1890年

9.クロード・モネ 「睡蓮の池」 8040万ドル

10.ジャスパー・ジョーンズ 「フォルス・スタート 1959」 8000万ドル

11.ピエール・オーギュスト・ルノワール 「ムーランド・ラ・ギャレット」 7810万ドル


ピエール=オーギュスト・ルノワール「ムーランド・ラ・ギャレット」1876年

いずれも日本の円換算だと100億前後の価格ばかりで、ピンと来る数字ではありませんが、印象派の絵画も9位にモネが、11位にルノワールがランキングされています。


但し、これらは極端な例ですから、全ての印象派の絵が100億円近くするわけではありません。


最近の例で言いますと、市場に出回っているモネはほとんどが油彩の風景画で、大体1億から10億円ぐらい、出来が悪ければ、数千万円でも入手可能です。


ルノワールは人物から風景、静物とバリエーションが豊富で、値段的にも高額なもので10億円を超えるものから、小品や習作だと数百万円程度でも買えてしまうものまであります。※数百万でも高級車が買えますが・・・。


それにしても、印象派の画家たちがデビューしたての頃は、借金の返済のために自分のたちの描いた絵を持ち寄って、オークションで売り立てをしたところ、値段がまったくつかず、借金を返すどころか、以前からの借金に加えて、売り立ての費用まで背負うことになったということですから、当時の価値観からすると、現在の印象派の価格は考えられないレベルですね。