日本人の価値観って
大きく変わりしましたよね。
バブル経済最盛期、
その後のバブル崩壊、
2000年代に入ってのITバブル、
そして2008年のリーマンショックで、
世界全体の景気はすっかり冷え込み、
現在では、アベノミクスで
景気が良くなったという話は、
庶民の私たちには、全然実感がない。
こんな経済の浮き沈みがあるから、
私たちの生活も左右されちゃいます。
生活水準や物価の変動もそうですが、
サラリーマンの働き方にも
変化が出ていますね。
まず、雇用形態の変化があります。
サラリーマンの雇用形態の定番と言えば正社員。
つまり、雇用期限の定めのない社員。
定年までの40年弱、
クビになることなく働けて、
ボーナスも保険も福利厚生も完備。
だからこそ、安心して働き続けられるし、
犯罪でもやらかさないかぎり、
クビの心配もない。
5年後、10年後の人生設計をしやすいわけです。
大学を卒業して、正社員として働くことは、
当たり前の流れでした。
もちろん、今だって、
正社員で働こうと思えば、
求人もありますし、可能です。
しかし、「失われた20年」を経て、
企業側の考え方に変化が起こりました。
正社員雇用を見直して、
契約社員やパート、
アルバイトの雇用にシフトする事例が増加。
正社員を一人雇用するためにかかる経費が、
あなたの想像以上に大きいからです。
企業は正社員雇用に対して、
かなり敏感になっています。
いずれ正社員として働きたいと思っている
非正規雇用者はがんばって働きます。
努力すれば、正社員になれると期待しているわけ。
しかし、現実的には、
企業が正社員雇用に踏み切るかと言えば・・・。
「正社員になろうとがんばって、
自分の時間を削ってまで働いているのに
正社員になれないなら、
サラリーマンなんて辞めちゃうよ」
という考え方が生まれるのは当然。
正社員になるためのハードルが
高くなっているなら、
そこを目指すことはせずに、
アルバイトを掛け持ちしながら、
やりたいことをして生活したり、
契約社員で働きつつ、副業でお金を稼いだり、
サラリーマンになること自体を考えず、
起業することを考えるようになります。
20年前であれば、こんなのは
「甘え」だと言われていたんですよ。
でも、時代は変わりました。
非正規のままでは、生活はいつまでも
苦しいままですからね。
がんばっても給料が上がる見込みはありませんし。
起業するとか、サラリーマンとして
努力はするけど、無駄なことはしないで、
副業にエネルギーを注ごう、と考えます。
そうです。
職業感の変化が、そこにあるんですね。
サラリーマンが全てではないという、
新たな価値観の誕生です。
このような時代だから、
サラリーマンも、副業という
第2の収入の柱を持つ必要がありますね。
