アフター 第三話 | ワンラン日記

ワンラン日記

愛知県岩倉市八剱町「ワン学習塾」の日記。
さらに、代表・犬童の「ラン日記」の二本立て。
2017年は記録足踏みも2018年こそ目指せサブ3!
BEST:10km…40:01 ハーフ…1:26:45 フル…3:10:55

 

第一話  第二話

 

目の前のグラウンドではマスコットのミライトワがヘンデル会長の横に立っている。スポットが当たっていないのでかすかにしか見えないがソメイティもいるようだ。そういえば昨年夏にオリンピック&パラリンピック共通のマスコットが一体追加された。異例の決定だった。もう何もかもが異例だったのでそれほど大きなニュースにはならなかったが。。そうアマビエである。今回の東京観戦に持ってきたカバンのキーホルダーもそれである。流行の最先端を行く同級生たちからは「もう古くない!?」と言われてしまいそうだ。確かに2020年の後半くらいは絵文字やスタンプなど至る所で見た。

 

僕には経済のことは難しくて分からないものの、世界的に大きなニュースになった事例がこの2年で3回あった。まずは2020年の夏、アメリカのシェールガス関連の企業が何社も倒産した。ここでアメリカの株価が一気に下がった。ロシアとサウジアラビアはその状況を喜ぶ素振りが見られた。世界的に緊張が走ったものの、トランプ大統領は選挙の勝負所だったからであろうか。プーチンとリモート会談で話をまとめたようだった。結局の所、トランプは現在2期目を務めている。あまりに大きな有事下では政権交代は起こりにくいのだろう。

 

次に2020年の11月。食糧危機が顕在化した。ただでさえ欧州においてウイルス感染リスク回避の為に農産物の生産量を減らしていた。加えて移民で賄っていた先進国の農業スタイルが上手く回らなかったこともその状況を後押しした。これは日本国内にも大きな影響があった。小麦製品と大豆製品の不足である。コメンテーターたちは食糧自給率が低いまま看過してきた政権をなじった。今までの買い占めと違い、より生きるために近い場所にある食品である。特に醤油の不足が食卓には大きな影響を与えた。ちょうどウイルスの第二派の流行が始まった時期でもあり、正に戦時中のように多くの人はコメとイモを中心に冬をやり過ごすこととなった。

 

最後に2021年の春。ブラジル発の通貨危機が発生した。ボルソナロ大統領の下でノーガード戦法を取っていた同国、当然大統領はもっと現実的な手法を取りたかったのであろう。しかし自国通貨の弱さを誰よりも分かっていたのも彼だ。何とか持ちこたえていたがコロナ禍が1年を数え、いよいよ決壊してしまった。同国を発端として、インドネシアや南アフリカなどの新興国も被害を受けた。日本でも「オリンピック後にさらなる経済力の低下」のモデルとして、開催反対運動が強くなった時期でもある。

 

これだけ色々なことが起こっても、アメリカのNYダウは2万ドル程度を保っており、日本の平均株価も17000円くらいだったりする。どちらの国も失業者は過去50年で最大であり、なかなか明るい兆しを思い浮かべにくい。しかし株価は不思議と下がらない。どこかでこのバブルがはじけるのではないか、そんな新たなチキンレースが始まっているようだ。

 

いよいよ選手入場が始まるようだ。蒸し暑かった空気もいくぶん凌ぎやすくなってきた。