あれは3月のことでした。伊嶋先生と話をしていました。
「先生は塾講師として叶えたい夢はありますか?」
「教え子の結婚式に呼ばれることと、東京大学合格を輩出すること!」
半分冗談っぽく返しました。
「まだ卒業生の結婚式に出たことは無いんですね!じゃあ僕が呼びます!」
「こちらから要望したみたいで、何だか違う気もするんだけどな…」
こういった後に二人でガハハと笑いました。
その数日後のことでした。見慣れない番号から携帯が鳴りました。
アルバイトの頃から社員として駆け出しの頃に指導していた隼也からでした。
「先生、結婚することになりました!それで式に出席してほしいんですよ!」
ビックリするとともに嬉しい気持ちがこみ上げました。
後ろでお母さんらしき方の声が聞こえます。
「実家で生活してるの?」と聞くと、「ハイ!そうです!」と答えます。
「後ろにお母さんいるよね?代わってくれない?」
(え、本当に?と声が聞こえる中変わります)
「お久しぶりです!」
「御無沙汰しています!おめでとうございます!」
「先生!結婚式に来て頂けますか?本人がどうしても先生だけは声を掛けたいんだって言うんです。ずっと教えてもらったからって。他に来るのは会社の人とか友だちとか、親類なので肩身が狭いかもしれませんけど、もし無理でないならぜひ来てください!」
隼也は小2~中3と8年間指導しました。
この期間は過去の生徒の中で最長です。
アルバイトをしていた個別指導塾、その後会社員をしていた期間は私の家で学習指導をしました。
そして私が勤め始めた学習塾に入塾。
こう書いただけでも波乱万丈で、お家の方が私を信頼してずっと通わせてくれたのが分かります。
今日はそんな隼也の素晴らしい結婚式に参列しました。
一気に色々と書きあげようと思いましたが、酒を飲みすぎて少々頭が痛いです(笑)
彼との思い出と式の様子を、3回くらいの連載で書いていきます!